2012年12月の総選挙の結果、予想どおりではあったが自民党が大勝し、衆議院で300議席に迫る圧倒的多数を獲得した(全480議席)。これによって、自民党の安倍晋三総裁が内閣総理大臣に就任した。 もっともその内閣の陣容は、まさしく「極右内閣」とでも言うべきものとなっている。「保守」などという生やさしいものではない。「反動極右」という以外に、私には適切な言葉を思いつくことができない。 安倍首相は就任直後から、早速いわゆる「従軍慰安婦」問題に関する1993年の「河野談話」(「慰安婦」とされた女性らに対し、日本政府として「お詫びと反省の気持ち」を表明したもの)を見直すと言い出した。また閣僚には、下村博文文部科学相を始め、「南京大虐殺は存在しなかった」と主張する閣僚が多数含まれている。 その中でも突出しているのが、行政改革相に就任した稲田朋美議員であろう。この人物は、まさしく札付きである。稲田議員は