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ブックマーク / www.magazine9.jp (285)

  • 強権政治の黒いさざ波…|風塵だより

    このところ、さまざまな方にお話を伺う機会が続いている。どなたも、闘っている方たちだ。屈せずに闘う理由をじっくり聞けば、そこから今の世の中の歪みが見えてくる。 3月28日には、泉田裕彦前新潟県知事のインタビューに同席させてもらった。詳しい内容は第113回で書いているので、ぜひそちらをご覧いただきたい。 国民はみんな忘れているかもしれないが、日では現在も「原子力緊急事態宣言」は解除されていないのだ。福島原発事故は、いまもなお続いているということだ。 「原子力緊急事態」下にあるのに、原発を再稼働しようなどとは、泉田さんだけではなく、ぼくにだって狂気の沙汰に見えるのだが、政府も電力各社もそうは考えないらしい。哀しいほど異常な国だと思う。 4月6日、東京都国立市の元市長で旧知の友人である上原公子さんをお訪ねした。ノンフィクション作家の山岡淳一郎さんが上原さんにインタビューするというので同行させても

    強権政治の黒いさざ波…|風塵だより
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    zakinco 2017/04/27
  • トランプ大統領によるシリア攻撃、それを支持する日本の思考停止。の巻-雨宮処凛がゆく!

    あの時の悪夢が蘇るようだ……。 それは、2003年に起きたイラク戦争。大量破壊兵器などなかったのに、国連を無視して始められたイラク戦争。そんな「間違った」戦争を始めたアメリカをいち早く支持した、当時の小泉純一郎首相。 そうして、現在。 トランプ政権は、シリアのアサド政権が化学兵器を使ったと断定し、「一線を超えた」と非難。4月7日未明、アサド政権軍の空軍基地をミサイル攻撃した。 「化学兵器の使用と拡散を防ぐことは米国の安全保障上、重要な国益だ」 シリア攻撃に踏み切った理由を、トランプ大統領はこのように述べ、「すべての文明国に、米国に加わるよう」求めている。 そんなトランプ大統領に対し、国連決議もないままの攻撃は「国際法違反」という批判が世界中で高まっているわけだが、安倍首相はやはりいち早く「支持」を表明。 シリア軍が化学兵器を使ったという証拠を持っているわけでもないのに、7日、「米国政府の決

    トランプ大統領によるシリア攻撃、それを支持する日本の思考停止。の巻-雨宮処凛がゆく!
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    zakinco 2017/04/12
  • 原発よ、静かに瞑れ|風塵だより

    ぼくの家には原発メーカーの電気製品がない かつて、ぼくの家(ふるさとの実家も今のぼくの自宅も)では、電気製品はほとんど東芝製だった。理由は簡単。当時、ぼくの兄が東芝に勤務していたからだ。まあ、兄貴の勤務していた会社を少しでも応援してやろう…という家族愛(?)だったわけだ。 でも、少なくとも今のぼくの自宅には、もうまったく東芝製品はない。あのチェルノブイリ原発事故(1986年)以降、ぼくが意識的に東芝製品を避けてきたからだ。 チェルノブイリ事故の時、ぼくはある月刊誌の編集部にいた。なぜか「原発担当」のようになって、さまざまな原発関連記事を作った。広瀬隆さんや故・高木仁三郎さん、藤田祐幸さんなどに教えを請うて、乏しい自分の原発知識に喝を入れた。たくさんの原発関連書も読み漁った。そして、原発とは未完成の技術で、日でだって過酷事故が起こりかねないことを知った。その前兆のような事故は、美浜原発など

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    zakinco 2017/03/16
  • 「安倍昭恵さん」という虚像|風塵だより

    庶民の味方というイメージ 童顔で、時折かわいらしい笑顔を見せる。夫と仲良さそうに手をつなぎ、どこへでも出かける。突拍子もないことをすることもあるけれど、なんとなく憎めない。 「いろんな人とお話ししたい」といって居酒屋を開く。反原発の飯田哲也さんに教えを請う。沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設反対運動の現場を、ミュージシャンの三宅洋平さんに頼んで案内してもらう…。 選挙区の地元にいて、夫の不在中は後援者たちの間を回って支持をお願いし、地域の祭りや催しにもこまめに顔を出す。決して出しゃばらず、夫を陰で支え続ける。そんな旧来の保守政治家のというイメージからはほど遠い、明るくて活発で、自分なりの意見をしっかりと持ち、なんにでも興味を持つ、溌溂とした新しいタイプの政治家のという印象。それが安倍昭恵さんである。 この“庶民的”なイメージが、一般にかなり浸透していることは間違いない。それも、高止まりして

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    zakinco 2017/02/23
  • トランプ大統領の「トリセツ」と対策〜麻痺して慣れてしまわないために〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    一体世界はどうなってしまうのか…。 そんな壮大なことに、溜め息をついている。そう、それはトランプ大統領の誕生と、就任そうそう出された、中東やアフリカ7カ国出身者への一時入国禁止令。 世界がズタズタに引き裂かれていくような、今までひとつひとつ積み上げてきたものが一瞬にして蹴散らされていくような、そんな光景を見ながら何もできないことにただただ涙を堪えることしかできないような、無力感にも似た気持ちの中にいる。 これって何かに似ている、と思いながら、精神的DVやパワハラの類いでは、と思い至った。 到底現実的ではない要求を当然のように突きつけ、同時に罵倒しまくることで人を思考停止に陥らせ、混乱して戸惑う人を見て笑い、楽しんでいる人のような。入国禁止の大統領令に、「ひどすぎる…」と怒りに震えながらも、どこかで次のように思っている自分もいる。こういうことが繰り返され、そのうち麻痺していくんだろう。麻痺さ

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    zakinco 2017/02/12
  • 小田原市役所に申し入れ〜「保護なめんな」ジャンパーの背景にあるもの〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    「千葉県銚子市で、母子世帯のお母さんが県営住宅の家賃を滞納して、自分の娘の首を締めて殺したという事件がありました。家賃減免制度のことが教えられていなかった。あと、生活保護の窓口に行ったけど、『あなた若いんだから働ける』って説明されたゆえに、生活保護は受けられないと思ってもう相談に行かなくなったという経緯があったようです。若い少女の命を奪ったり、お母さんを殺人者にしてしまうようなことは絶対になくさないといけない。生存権が、国民みんなの間で権利として認められていないんじゃないか。そんな思いがあります」 「今回のことを受けて、他の自治体の仲間などに聞いたら、『うちの職場で起きてもおかしくない』という人が結構いる。また、『自分が小田原の職員だったらジャンパーを着ることを拒否できただろうか』という率直な思いを抱いている職員もいます。ジャンパーを着ていないにしても、『見えないジャンパー』を着て利用者を

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    zakinco 2017/02/01
    これは良記事。もっと読まれるべき。
  • トランプの箱|風塵だより

    「パンドラの箱」という寓話がギリシャ神話の中にある。誰でも知っているだろうけれど、簡単に言えばこういうことだ。 「開けてはいけない」といわれていた箱を開けたら、疫病や死や犯罪や貧困や大災害など、ありとあらゆる災いが箱の中から飛び出し、この世は悲嘆の声に満ちた。しかし、その箱のいちばん底には「希望」という小さな灯が残っていた…。 現代の「パンドラの箱」は、もしかしたら「トランプの箱」だったのかもしれない。 侮蔑、嘲笑、差別… トランプ氏がついにアメリカ大統領に就任した。選挙戦からその勝利に至る過程で彼が振りまいた悪罵や汚語は、まさに「トランプの箱」から飛び出た厄災のように思えて仕方ない。そこには、どれほどの憎悪や嫌悪、悪意が入っていたのだろう。 他国への侮蔑、弱者への嘲り、人種差別、女性蔑視、そして「アメリカ・ファースト」を繰り返す熱狂的なナショナリズム。それに触発されたように、アメリカでは

    トランプの箱|風塵だより
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    zakinco 2017/01/25
  • 山城博治さんらを釈放せよ!|風塵だより

    1月12日、参議院議員会館内で行われた「山城博治さんらの釈放を求める」記者会見と、それに続く集会に行ってきた。沖縄での辺野古新基地及び高江ヘリパッド建設反対運動で逮捕され、長期間拘束されている山城さんら3名の即時釈放を求める集会だった。 記者会見場は100人ほどの報道陣でごった返していた。これだけの報道陣が集まるのは、最近では珍しい。集会のほうは350人もの参加者で、議員会館のいちばん広い講堂がぎっしり。立っている人も多かった。それだけ、この問題が関心を広く集めているということだろう。 しかし残念なことに、あれだけの記者が集まりながら、翌日の新聞では、ぼくが見る限り「朝日」と「東京」にしかこの記事が載っていなかった。テレビは完全にスルーだった。 逆に、ネット上ではかなりの関連情報が流れていた。ということは、あそこに集まったのは、その多くがフリーランスの記者だったのだろうか。それとも、例によ

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    zakinco 2017/01/19
  • 高止まりする安倍内閣支持率の謎|風塵だより

    歴史に「もし」は許されない。それを承知で言うのだが、もし、あのとき……だったら、と想像することがある。例えば、2011年3月11日、もしあのとき自民党政権だったなら……と。 先日、映画『太陽の蓋』を観た。あの未曾有の大災害のとき、民主党・菅直人首相官邸で何が起きていたかを描いた作品だ。 ある人がこの映画について「菅首相をまるでヒーローのように描いているのが興ざめだった」という感想を述べていたが、そういう見方ができないわけじゃない。 しかし、あのとき原発事故関連の情報が、ほとんど官邸に上がってこなかったのは、その後の調査でもはっきりしている。情報がない中では、いかに権力中枢の官邸であっても右往左往せざるを得ない。肝心の情報がないのだから、怒鳴り合うしか術はない。これはまさに、菅首相が怒鳴る映画である。 ではなぜ、情報が途絶したのか? それは、東京電力という、当時、絶対的な力を持っていた巨大企

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    zakinco 2016/12/16
  • もう若い死は見たくない…|風塵だより

    人が死ぬのに立ち会うのは、切ない。ことに、それが自分より若い人の死であるときは、なおさらに…。 11月11日、ぼくの大切な男が死んだ。家族の一員。たった36歳だった。彼の病との苦しい闘いは、ようやく幕を閉じたけれど、遺された者たちの淋しさは、日が経ってもなかなか消えない。 むろん、ぼく以上に辛い想いをしている家族もいる。 若い死は、ほんとうに哀しい。 年齢順に去っていくのは仕方ない。親を送り、先輩を弔うのは、ぼくのような年齢になれば、ある意味で諦めなくてはならない人生の流れだ。けれど、逆はいけないよ。死だけは、年功序列でいってほしい。バカめ。 ぼくは、泣くことなど忘れていた。いろいろな話を聞いたりを読んだりして、胸がジンッと熱くなることはあっても、もう泣くなんてことは、ずいぶん長い間経験していない。 なのに、ぼくの中に、まだあんなに涙が残っていたのかと、自分でも驚くほどの涙がこぼれた。

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    zakinco 2016/11/23
  • 週刊新潮さま、おかげさまで│木内みどりの「発熱中!」

    映画テレビ、舞台と幅広く活躍してきた女優の木内みどりさん。 3・11以降は、脱原発についても積極的に活動しています。 脱原発への思いや憲法のこと、政治や社会参加についてなど、 日々の暮らしや活動のなかで感じていること、気になっていることを 「音」で綴っていただきます。不定期連載でお届けします。 第39回 週刊新潮さま、おかげさまで 「週刊新潮」(11月10日神帰月増大号)に、わたしのことが書かれた記事が載りました。 タイトルは、「脱原発のマドンナ『木内みどり』が『市民運動ってなんて面倒くさいのっ!』」。 原稿チェックもなしで、いきなり誌面に掲載…と言う乱暴さに驚きましたし、どこから引っ張ってきたのか、わたしの写真入りですし、「脱原発のマドンナ」というレッテル貼りには、ゲンナリしました。 記者さんの取材に2時間近く答えて、掲載されたのが、これです。 「週刊誌」なのだから早いスピードで事が

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    zakinco 2016/11/10
  • 始まるよ! 「いのちのとりで裁判全国アクション」!! の巻-雨宮処凛がゆく!

    10月26日、厚生労働省記者クラブで記者会見をした。 内容は、「いのちのとりで裁判全国アクション」を始めるぞ、という宣言だ。いのちのとりで裁判って何? って、知らないのは当然だ。これから始まるのだから。そして「いのちのとりで裁判」というネーミングの名付け親は、何を隠そうこの私である(自慢)。 この裁判は、生活保護基準引き下げを「違憲」として全国27地裁で闘われている裁判である。もうこの連載でもずーっと書いているが、2012年末、第二次安倍政権発足が発足。そんな安倍政権が真っ先に手をつけたのが「生活保護引き下げ」。もっとも弱い立場にある人のセーフティネットの切り崩しをまずは押し進めたのである。 「でも、別に生活保護受けてないから関係ないし」 そんなふうに思う人もいるだろう。が、実は関係あるのだ。生活保護基準は様々な国の制度と連動している。最低賃金、住民税非課税基準、国民健康保険、介護保険、保

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    zakinco 2016/11/03
  • どこに着地していいのかわからない体験〜アイドルのライブで耳にした不穏な言葉〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    沖縄で機動隊員が「土人」「シナ人」などの暴言を吐いたことが多くの批判を受けている。 ちょうどそんなニュースが流れ始めた頃、どう思えばいいのかわからないような、だけどじわじわと打ちのめされるような出来事に遭遇した。 それはある女性アイドルのライブに行った時のこと。っていうか、「なんでお前がアイドルのライブに?」という突っ込みは、私が自分自身に100回くらいしているのだが、ある女性アイドルが突然好きになってしまったのだから仕方ない。もともとこちらは10代から筋金入りのバンギャ。二十数年にわたり、ヴィジュアル系を追いかけてきた我が身に起きた突然の「アイドル降臨」という事態に戸惑いつつも、「ライブに行きたい!」「生で見たい!」という気持ちが抑えきれずにいそいそとネットでチケットを予約し、コンビニで引き換え、その日を楽しみに楽しみに待っていた。 そうして、当日。 何しろ彼女たちのライブを見るのは初め

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    zakinco 2016/10/27
  • 沖縄「土人発言」をめぐって|風塵だより

    沖縄・高江でのヘリパッド反対運動で、反対派の人たちに「クソ、どこつかんどるんじゃボケ、土人が」や「シナ人」などと罵声を浴びせた大阪府警機動隊員。まさに差別、ヘイトの典型。これが公務員か。 だが問題は、それを批判せずに擁護してしまう政治家や著名人が数多くいることだ。 まず当の大阪府・松井一郎知事。「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが分かりました。出張ご苦労様」などとツイート。まるでこの機動隊員は、ちょっと口を滑らせただけで、大した落ち度はないと言いたいようだ。さらに記者会見では「相手もそうとうひどいことを言っている…」と、反対派にも非があるような言い方。 「こっちも少し悪いところがあるが、相手がひどいことを言うのだからどっちもどっち、売り言葉に買い言葉、機動隊員が一方的に悪いわけじゃない」と言いたかったのだろう。それは違う。両者の持つ力がまったく

    沖縄「土人発言」をめぐって|風塵だより
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    zakinco 2016/10/26
  • 石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!

    またあの人が、ロクでもないことを言っている…。 「石原慎太郎が『やまゆり園事件犯の気持ちがわかる』と暴言、天皇には『スキューバで人生観変わる』と仰天アドバイス」というリテラの記事タイトルを見て、まず思った。 記事によると、「文學界」10月号で精神科医の斎藤環氏と対談した石原氏は、「この間の、障害者を十九人殺した相模原の事件。あれは僕、ある意味でわかるんですよ」などと発言。また、知的障害の息子を持つ大江健三郎氏に対し、「大江なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさんを持ったことが、深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」との発言もしているのだという。 ならばぜひ全編をと思い、文學界を読んでみると、確かにそんな発言もしているのだが、それ以上に私には大きな驚きがあった。対談の中で斎藤環氏も「この対談は、読者にとってかなり衝撃的なものになると思います」と言っている。

    石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!
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    zakinco 2016/09/29
    『高齢者は自分を障害者とは思っていない』『障害者と自分を区別』『高齢者自身が、そうでなかったときに、障害者差別をしてきた』『自分が差別してきた当の存在に、自分自身がなることを認められない』
  • ああ、鬱陶しい夏だったなあ…|風塵だより

    ようやく少し涼しくなった。 ぼくにとっては、なんとも陶しかった夏が、ようやく終ろうとしている。夏よ、さっさと過ぎ去れ、というのがぼくの今の心境である。 ぼく自身の身の周りで次々にあまり嬉しくないことが重なり、毎年の楽しみだった小旅行も、今年はついにできなかった。行くつもりで準備していた沖縄にも、とうとう行けなかった…。 そんな齢回りになったのだなあ…と苦虫を噛み潰しながら、酷暑を耐えた。でも、きっとそれはぼくだけじゃない。この国にとっても、ちっともいいことのない夏じゃなかったか。 ・ヘイトクライム 神奈川県相模原市の障がい者施設における、凄惨な大量殺人事件。せせら笑う容疑者。「役に立たない者を殺すのは、むしろ必要なことだ」と、ナチスばりの思想(いや「痴想」というほうが正しいだろう)を得々と口走る男に、ネットでは賛同の声すらあがる。 世を席巻しつつあるヘイトスピーチが、とうとうヘイトクライ

    ああ、鬱陶しい夏だったなあ…|風塵だより
    zakinco
    zakinco 2016/09/14
    いやほんと
  • 4度目の悪夢|風塵だより

    新聞を読んでいて、とてもイヤな気分になった。生き返った死人に遭遇したような、なんとも言えない気持ち悪さ。すでに3回も死んだ(廃案になった)はずの「共謀罪」という名のゾンビだ。 朝日新聞(8月26日)は「共謀罪 要件変え新設案」「『テロ等準備罪』国会に提出検討」という見出しで、次のように伝えていた。 安倍政権は、小泉政権が過去3回にわたって国会に提出し、廃案となった「共謀罪」について、適用の対象を絞り、構成要件を加えるなどした新たな法改正案をまとめた。2020年の東京五輪やテロ対策を前面に出す形で、罪名を「テロ等組織犯罪準備罪」に変える。9月に召集される臨時国会での提出を検討している。(略) 今回の政府案では、組織的犯罪処罰法を改正し、「組織的犯罪集団に係る実行準備行為を伴う犯罪遂行の計画罪」(テロ等組織犯罪準備罪)を新設する。(略) 今回は共謀という言葉を使わずに「2人以上で計画」と置き換

    4度目の悪夢|風塵だより
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    zakinco 2016/09/02
    自民党政権が続く限り悪夢は何度でも
  • すべての貧困バッシングは、通訳すると「黙れ」ということ〜「犠牲の累進性」という言葉で対抗しよう〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    「生活苦しいヤツ声上げろ!」 「貧困知らない政治家いらない!」 「片山さつきは議員をやめろ!」 「貧困叩きは今すぐやめろ!」 8月27日、新宿の街に、そんなコールが響き渡った。 この日開催されたのは、「生活苦しいヤツは声上げろ 貧困叩きに抗議する新宿緊急デモ」。主催は最低賃金1500円を求めて活動を展開するAEQUITAS(エキタス)。前回の原稿で書いた、NHKニュースの「子どもの貧困」に登場した高校生へのバッシングに抗うため、この日、緊急にデモを企画してくれたのである。 集合時間の19時少し前にアルタ前に行くと、雨だというのに多くの人が集まっていた。 出発前集会で、AEQUITASの栗原氏は、なぜこのデモを企画したかについて話した。 「権力を持った政治家が貧困を訴えた人に対して、金の使い方に文句をつける、これは人権問題だと思います。貧困は恥ずかしいことだ、そういう風潮を更に強め、当たり前

    すべての貧困バッシングは、通訳すると「黙れ」ということ〜「犠牲の累進性」という言葉で対抗しよう〜の巻-雨宮処凛がゆく!
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    zakinco 2016/09/02
  • 「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    自民党の片山さつき氏が、また余計なことを言っている。 発端は、8月18日にNHKのニュースで放送された「子どもの貧困」特集。私は見ていないのだが、そこに出ていた母親と2人暮らしの高校3年生の女子生徒について、部屋にアニメや漫画関連のグッズがたくさんあったとか、果ては人らしき人物のTwitterによると、1000円以上のランチべてるとか同じ映画を何度も見てるとかコンサートに行ってるとか、そのようなことから毎度恒例の「当に貧困なのか」といった声が上がる――という展開に。そんなネット上での騒動に対し、片山さつき氏は以下のようにコメント。 「拝見した限り自宅の暮らし向きはつましい御様子ではありましたが、チケットグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思い方も当然いらっしゃるでしょう。経済的理由で進学できないなら奨学金等各種政策で支援可能!」「追加の情報とご意見

    「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!
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    zakinco 2016/08/25
  • 〜「憲法おしゃべりカフェ」で流布されている〜「緊急事態条項」をめぐる「四つのデマ」を検証/小口幸人(弁護士)│

    〜「憲法おしゃべりカフェ」で流布されている〜 「緊急事態条項」をめぐる「四つのデマ」を検証 小口幸人(弁護士) 自民党が最近、憲法改正の主要テーマとして掲げている「緊急事態条項の創設」。災害などの「緊急事態」に際して、首相に権限を集中させ、通常なら許されない人権制限なども一部可能にするというものです。今年4月の熊での大地震の直後にも、菅義偉官房長官が記者会見で「(憲法への緊急事態条項創設は)極めて重く大切な課題だ」と述べるなど、その動きは止まりません。 この緊急事態条項については、法律家を中心に、その強大な権限の濫用への懸念が相次いでいます。しかし、「災害対応のために必要」と言われれば、「少々の我慢は必要なのかも…」とも思ってしまいがち。実際に、政治家の発言だけではなく、憲法改正を訴える集会や勉強会、一部のテレビ番組などでも「東日大震災のときには、緊急事態条項がないためにさまざまな犠牲

    〜「憲法おしゃべりカフェ」で流布されている〜「緊急事態条項」をめぐる「四つのデマ」を検証/小口幸人(弁護士)│
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    zakinco 2016/07/24