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起業研究をしていて気づいたのは、日本にはサイエンス&テクノロジーと、個人レベルの金儲け=チャリンチャリン屋台の間を語る文脈が無いという事。 エンジン付き自転車が後にオートバイになり。西海岸の片隅にあるガレージでオタクが作った工作電子機械が後にパーソナルコンピュータになったような文脈だ。(または、始めは出会い目的で作られたSNSが世界に広がったように) 先日、ベーコン研究所のパーティーで、あるシステムを開発して製品化し、大きく当ててセミリタイアしたTさんとお話した。(後日、ベーコン放送に出ていただきました。ありがとうございます) 私は技術者ではないから、Tさんにお話しいただ氏の軌跡を完全には理解していないが、30歳でサラリーマンを辞めて独学でプログラミングを学び、在野で人工知能の研究をはじめて、またそのスキルを応用してビジネスを初めて・・という流れだったと思う(少し違うかも) Tさんの話から
映画『メッセージ』って、色んな見方ができるよね。 そんな感想を耳にして、あれ、と思った。たしかにモヤモヤするところはあった。けれども、それほど解釈の幅がある映画だとも思わなかったからだ。残念ながら、予断がなかったとはいえない。前提として、ぼくはテッド・チャンの原作小説『あなたの人生の物語』をすでに読んでいた。その影響は、たぶん大きい。それは理解を助けもしただろうけれど、邪魔にもなっていたと思う。あの短篇をドゥニ・ヴィルヌーブはどう映像化したんだろう。そんな期待のしかたも、たぶん良くなかった。 そもそも原作小説は、「小説だから表現できること」にかなり自覚的に書かれている。「あなた」に語りかけるという形式だけをとっても、そのまま全篇モノローグの映画にするわけにはいかない。まったく別のやり方で、主人公ルイーズの内面を表現する必要がある。地球外生命体とのファーストコンタクトによって、まったく新しい
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