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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (9)

  • アレッポにもモスルにも、ほとんど関心がない米世論

    <シリアのアサド政権を支援してアレッポへの攻撃を続けるロシアは、米大統領選の結果を注視している。しかしアメリカの世論は、中東地域への関心をほとんど失っている>(写真:空爆によってアレッポの街は破壊し尽くされた) 大統領選の投票まで残り一週間を切った今、一部の世論調査では全国レベルでドナルド・トランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を1%上回ったとか、接戦の中道州で情勢が逆転しているという報道が出ています。 ですが、常識的には「事前投票」が40%近く進行している現状では、この時点の世論調査の数字にはあまり意味がないという意見、あるいはメディアが接戦を煽っているのは両陣営への「最後のテレビ広告枠販売」で稼ぐためという解説もあります。 今週2日には、歴史に残る名勝負の結果、ワールドシリーズでシカゴ・カブスが優勝し、翌朝のニュースは各局この話題一色になりました。仮に、当にトランプ優勢が事実

    アレッポにもモスルにも、ほとんど関心がない米世論
  • ボブ・ディラン受賞の驚きと、村上春樹の機が熟した2つの理由

    <毎年ノーベル文学賞の筆頭候補とされながら、今年も村上春樹氏の受賞はならず。しかし国際社会が「複雑系」へと変化する中で村上文学の価値はさらに高まっている>(写真:村上作品は各国言語に翻訳されている) それにしてもボブ・ディランの受賞には驚きました。アメリカでもそれほど予想はされていなかったので、NBCの朝のニュースでは速報が遅れたぐらいです。ただ、「現代最高の詩人」だという事務局の説明には納得できるものもあり、やがて世界でも受け入れられていくと思います。 村上春樹氏に関しては、今回も見送りということになったわけですが、以前2013年にノーベル文学賞が「アジア枠」に回りそうだということが言われて受賞への期待が高まったことがありました。ですが、この年の場合も結果的に賞は中国の莫言氏の方へ行ってしまったわけです。 これを受けて、私は「村上文学というのは、そもそもの質がノーベル賞には馴染まない」

    ボブ・ディラン受賞の驚きと、村上春樹の機が熟した2つの理由
  • 小学校で必要な「プログラミング的思考」とは何か?

    <小学校でのプログラミング教育の導入が文科省主導で検討されているが、それ以前に日数学教育には「マイナスの概念」を頑なに教えない等、前近代的な思想が残されていることが問題> 日社会が「IT化やAI(人工知能)で遅れをとっている」という危機感から、「小学校でプログラミング教育を」という意見があるようです。そうした風潮を受けて、文科省は「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」を設置して検討しています。 気になってその議事録を見てみたのですが、全体としては「意外とまとも」な議論が進んでいました。例えば、 「プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育む

    小学校で必要な「プログラミング的思考」とは何か?
  • バングラデシュ人質事件、日本はこれから何ができるのか?

    事件の背景には、野党勢力BNPへの弾圧を強化する現政権への反発がある。日は長らく援助を続けてきた経緯があり、今後は在留邦人との治安情報の共有体制を見直すことが必要>(写真は、事件の犠牲者を悼むバングラデシュの人々) 今月1日にバングラデシュの首都ダッカで発生した人質事件では、日人7人を含む人質20人が殺害されました。無念と慟哭を禁じえません。 アメリカのメディアでは、その2日前の6月28日に起きたトルコのイスタンブール空港の爆弾テロの際に、事件直後の現場に急行して生中継をしたNBCのリチャード・エンゲル記者が「ISISはこのラマダン期間中に連続テロを予告しています。ですから、7月5日のラマダン明けまで、まだ事件が起きる可能性が濃厚です」というレポートをしていました。 そのような報道がある中ですから、余計にダッカでの事件が「ISISによる世界規模のテロのターゲット」になったと理解される

    バングラデシュ人質事件、日本はこれから何ができるのか?
  • 伊勢志摩サミット、日本文化の真髄として伊勢神宮の紹介を

    伊勢神宮には複層的に重なった日文化の要素が詰まっている Douglas Perkins-WIKIMEDIA COMMONS 首相夫人の安倍昭恵氏が先月末に三重県を訪れ、今年5月の伊勢志摩サミット開催に際して各国首脳の配偶者らが参加する「配偶者プログラム」について、伊勢神宮の訪問や海女との交流を行いたいという考えを示したそうです。 まずこの「配偶者プログラム」については、前回日で行われた洞爺湖サミットの際に、「十二単の着付け鑑賞」や「豪華な茶会」などをやって大ヒンシュクを買った前例がありますから、今回はオーソドックスに「社会貢献」というG7+EUの公式通りにやるのがいいと思います。従って神宮とか海女というのは、この際は外すべきだと思います。 ですが、せっかく伊勢志摩で行うのですから、伊勢神宮を紹介するのは大事だと思います。配偶者プログラムなどという腰のひけたやり方ではなく、堂々と首脳を全

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  • 「トランプ降ろし」の仰天秘策も吹き飛ぶ、ルビオとクルーズのつばぜりあい

    今週開かれた共和党のネバダ州党員集会では、ドナルド・トランプ候補が45.9%の得票率を獲得し、遂に40%の大台を突破。2位のルビオ(23.9%)、3位のクルーズ(21.4%)両候補に大差をつけています。来週3月1日の「スーパー・チューズデー」(南部の州が多いので大学スポーツリーグの名称を取って別名「SECプライマリー」とも呼ばれる)」では、共和党の場合14州で予備選または党員集会が行われますが、現在のトランプ陣営は絶好調と言っていいでしょう。 共和党系のアナリストたちは、この事態に「真っ青」になっています。「小さな政府論」も「ブッシュのイラク戦争」も「自由貿易」も否定するトランプの存在は、共和党の中核イデオロギーを破壊するだけでなく、11月に大統領候補として担ぐことになれば、上下両院から地方選挙まで含んだ「巨大な同時選挙」が総崩れになる可能性もあるからです。 そこで、多くのワシントンの保守

    「トランプ降ろし」の仰天秘策も吹き飛ぶ、ルビオとクルーズのつばぜりあい
  • 予備選直前にペイリンの支持を取り付けたトランプの目算

    サラ・ペイリン元アラスカ州知事といえば、2008年の大統領選で共和党のジョン・マケイン候補の「ランニング・メイト」、つまり副大統領候補として「オバマ=バイデン」コンビと戦ったことで有名です。 その彼女の存在感は、この大統領選で敗北した2年後の2010年の中間選挙でより大きなものとなりました。「ティーパーティー」旋風の「応援団長」として全国を遊説し、多くの共和党候補を勝利に導いたからです。 その後の彼女は、大統領候補に見立てられたこともありますが、さすがにその「器ではない」という自他の評価もあり、ここ数年は「大人しく」していた感じがあります。ですが、共和党のいわゆる「草の根保守」的な層には現在でも絶大な人気を誇っています。 そのペイリン氏が今週火曜に、アイオワ州を遊説中のドナルド・トランプ候補の集会に登場して「トランプ支持」を打ち出しました。その際のペイリン氏の演説は例によって威勢のいいもの

    予備選直前にペイリンの支持を取り付けたトランプの目算
  • 「トランプ旋風」は多様化社会に抵抗する保守層の悪あがき

    大ヒット中の『スター・ウォーズ』シリーズ最新作の俳優陣は、アメリカ社会の多様性志向を体現している Yuya Shino-REUTERS 2015年もそろそろ幕を閉じ、大統領選の年2016年を迎えようとしているアメリカですが、依然として「トランプ旋風」が吹き荒れています。そのトランプ候補は、年の瀬にかかる中で、今度はライバルのヒラリー・クリントン候補をターゲットにして「暴言パフォーマンス」を続けています。 今回の暴言は、女性であるヒラリー候補に対して卑猥な言葉を使うなど、これまで以上に「目を覆いたくなる」性質のものですが、とにかく「観客が飽きないよう」に暴言を少しずつエスカレートさせていくパターンを今後も続けるつもりなのでしょう。 そんな「トランプ旋風」を見ていると、まるでアメリカが「赤狩り」や「ブッシュの戦争」の時代のように、危険な右傾化をしているように見えます。ですが、「トランプ旋風」と

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    zakki_51
    zakki_51 2015/12/25
  • 道徳教材に「二宮金次郎」、何が問題なのか?

    先週、テレビ朝日の番組『朝まで生テレビ』に出演しました。テーマは安倍教育改革に関してでしたが、そこで、この4月から学校現場で使用されるという道徳教材『わたしたちの道徳』が紹介されていました。番組内では中身を見ることはできなかったのですが、終了後に文部科学省のホームページへ行って内容を見た私は愕然としました。 小学校1・2年生用の教材に、何と「二宮金次郎」が取り上げられていたのです。戦前の「修身」教育の象徴として、全国の学校に「焚き木を背負って運びながら読書をする」銅像の建てられていた、「あの」二宮金次郎です。 ストーリーは単純で、「幼くして両親と死別した金次郎は、おじの家に引き取られた。読書好きの金次郎は夜遅くまで読書をしていたところ、菜種油を無駄遣いするなとおじに怒られた。そこで金次郎は自分で畑を耕して菜種を収穫して読書を続けて立派な人になった」というものです。 愕然としたというのは、こ

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    zakki_51
    zakki_51 2014/04/03
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