冬景色に包まれた信濃路を、独特な流線形の列車が駆け抜けていく。先頭と最後尾の車両は視界が開けた展望席で、乗客が窓外に流れる景色を楽しんでいる。線路脇では、「撮り鉄」が雄姿を捉えようとカメラを構えている。彼らが狙っているのは、元・小田急ロマンスカー。今は長野電鉄の「特急ゆけむり」だ。 「ゆけむり好き。1億万回乗った!百年前から好き!」。撮影スポットとなっている長野県須坂市の公園に、近くの自宅から母親と訪れた岩井稜君(4)はユニークな表現で「ゆけむり愛」を爆発させた。 「特急ゆけむり」は平成18年12月にデビュー。長野電鉄の営業係長、鈴木優介さん(47)は「ゆけむりを目当てに来られる方は多いです。世代も幅広い」と話す。 小湊鉄道、古き良き鉄道の風景 夜間瀬川にかかる鉄橋を渡る長野電鉄1000系「ゆけむり」同社は大正9(1920)年設立で、運行距離は長野駅から湯田中駅までの33・2キロ。現在15
![【フォト&動画】「ローカル線のチカラ」 視界良好、特急ゆけむり 長野電鉄](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b222754d093397af3d2b79803dcbffadff04155c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FOYfduK5dOopsBx92Q0l01gICkrY%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FZKB6YRY2JJISFB7WGQDCCDSDGA.jpg)