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ブックマーク / saavedra.hatenablog.com (15)

  • Blueskyでツイッター初期の空気感を味わっている - 明晰夢工房

    Blueskyを使いはじめた。といっても招待コードのいらない非公式サーバーを使わせてもらっているので、このサーバー内のことしかわからない。今見えている範囲内の雰囲気は、ツイッター初期によく似ている。ここにあるのは当の意味での「つぶやき」だ。他愛もないポストにちょっとした反応があったり、なかったりする。ちょうどいい孤独が手に入る。まだ人が少ないせいか、全体的にゆるいムードがあり、今のところは議論したり争っている人はいない。〇〇なうと言ってる人はいないが、家サーバーでは「おはようブルースカイ」の略で『おはスカ』という挨拶が流行っているようだ。こういう独特の造語ができたりするあたりも初期のツイッターっぽい。TLを眺めているうちに、思わず「こういうのでいいんだよ、こういので」と声が漏れそうになる。 家サーバーは順調に人が増えているようだが、今いるサーバーにはそれほど人がいない。人が少ない場所

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  • 豊崎由美氏は「書評」をどう定義しているのか?豊崎由美『ニッポンの書評』 - 明晰夢工房

    ニッポンの書評 (光文社新書) 作者:豊崎 由美 光文社 Amazon 豊崎社長とけんごさんの一件を見て以来、書評とは何かが気になってきた。書籍にどう言及すれば書評になるのか。せっかくだから、ここはトヨザキ社長の見解をうかがってみることにする。『ニッポンの書評』の第一講において、豊崎さんは作家と批評家、編集者と書評家の関係性について、このように解説している。 わたしはよく小説を大八車にたとえます。小説を乗せた大八車の両輪を担うのが作家と批評家で、前で車を引っ張るのが編集者(出版社)。そして、書評家はそれを後ろから押す役割を担っていると思っているのです。 これはかなり明快な整理だ。作品の構造を分析し、それが今書かれる意義を明らかにする批評家と異なり、「これは素晴らしいと思える作品を一人でも多くの読者にわかりやすく紹介すること」が書評家の役目だと豊崎さんは語る。書評家は読者と作品の間をつなぐ存

    豊崎由美氏は「書評」をどう定義しているのか?豊崎由美『ニッポンの書評』 - 明晰夢工房
  • 【感想】「うつヌケも運のうち」なのか?田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』 - 明晰夢工房

    うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】 (角川書店単行) 作者:田中 圭一 発売日: 2017/01/19 メディア: Kindle版 サンデルの新刊『実力も運のうち 能力主義は正義か?』が話題だ。一見実力で勝ちとったようにみえる社会的成功に、実は運が大きくかかわっている。このことをサンデルほどの有名人が指摘した意義は大きい。ところで、心の病が治る、快方に向かうことも一種の「成功」だ。だとすれば、「うつヌケも運のうち」なのだろうか。 『うつヌケ』のアマゾンのレビュー欄をみてみると、否定的な評価が少なくない。こので取り上げられている人たちは抜きんでた才能を持っていたり、理解あるパートナーに恵まれている幸運な人たちではないか。自分もうつを患っているがそんな幸運とは無縁だ、なんの参考にもならない……というわけである。今うつの真っただ中にある人はどうしても

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    zakkicho 2021/05/16
  • 糸井重里氏のツイートと「他人は変えられないから自分を変えよ」という自己啓発的メッセージの限界 - 明晰夢工房

    先日、糸井重里氏のこんなツイートが話題になっていた。 わかったことがある。 新型コロナウイルスのことばかり聞いているのがつらいのではなかった。 ずっと、誰ががが誰かを責め立てている。これを感じるのがつらいのだ。 — 糸井 重里 (@itoi_shigesato) 2020年4月9日 責めるな。じぶんのことをしろ。 https://t.co/uLIz0k9cSd — 糸井 重里 (@itoi_shigesato) 2020年4月9日 このツイートへの反応の多くは批判的なものだ。なぜ政府の対応がおかしいことを責めてはいけないのか、という意見が批判の多くを占めている。糸井氏のツイートに政府を擁護する意図があるかはわからない。ただ、「誰かを責める声」の中には政府を批判する声も確実に含まれる。「責めるな」というメッセージは、政府への不満の声を封じることにもつながりかねない。だから反発を受けているのだ

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    zakkicho 2020/04/10
  • 人は何者かになる必要はない。 - 明晰夢工房

    anond.hatelabo.jp 文章のひとつひとつが詩的すぎるのでフィクションの可能性も高いですが、仮にここに書かれていることが当だとして。 私がこういうものを読んだとき、いつも思い出す文章があります。それが、こちらのエントリで引用されている為末学さんの言葉です。 ameblo.jp モチベーションを出さなければいけないという人は、 成長しなければいけないと思っている。 なぜ成長しなければいけないかというと達成しなければいけないから。 なぜ達成したいかというと何者かになりたいから。 つまり根で自分に対しての肯定感が薄く、 そんな人はやる気の無い自分を責め無理をしやすい そもそも人は成長する必要も、何者かになる必要も、希望を持つ必要も無い。 そうしたい人がするだけでそうでなくても構わない。 やる気がでない事はあまり問題ではなく、 出ない自分を責める自分の認識が大体引っかかる。 そして

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    zakkicho 2019/01/21
  • 司馬遼太郎のおすすめ作品は『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』を読むとわかる - 明晰夢工房

    「司馬遼太郎作品はただのフィクション」と切り捨ててよいか 「司馬遼太郎」で学ぶ日史 (NHK出版新書 517) posted with ヨメレバ 磯田 道史 NHK出版 2017-05-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 7net 司馬遼太郎という人は特別な作家です。多くの人は司馬作品を読むとき、ただの娯楽作品として読むのではなく、「これで歴史を学ぶ」という意識をどこかに持っています。「司馬史観」という言葉があるとおり、司馬遼太郎という人は一作家の枠を超えた知識人だと多くの人が認識しているため、司馬作品もただの小説ではなくある種の教養書として受け取られているような雰囲気もあります。書でも司馬遼太郎は頼山陽、徳富蘇峰に続いて3人目の「歴史を作る作家」と評価されており、稀有な作家であることが強調されています。司馬遼太郎というペンネームは司馬遷から付けられていること

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    zakkicho 2018/05/25
  • 元号一覧や改元の理由を知ると日本は災害大国だと思い知らされる - 明晰夢工房

    スポンサーリンク 元号を知ると、日史をより深く理解できる 元号 全247総覧 作者: 山博文 出版社/メーカー: 悟空出版 発売日: 2017/09/15 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る もうすぐ元号も改まるので、最近はこのを読んで元号の歴史について調べていました。 現在、元号というものを採用している国家は日だけです。 最初の元号である「大化」以来長く使われてきた元号は、一面不便ではあっても日のアイデンティティそのものであるとも言えます。 ですが、そのわりに、昭和にしろ平成にしろ、元号がどうやって決まるのか、その由来はなんなのか、ということを案外私達は知らないものです。 この『元号 全247総覧』では元号についてひと通り解説したのち、「大化」から「平成」に至るまで、247の元号すべての由来と改元が行われた事情について解説しています。各元号の時代における歴史事件

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    zakkicho 2018/04/14
  • 1997年以降の歴代大河ドラマを名言で勝手に振り返る - 明晰夢工房

    真田丸もいよいよ佳境を迎えていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 日々ツイッターのTLを眺めていても、このドラマは大変な盛り上がりを見せています。 おそらく10年後も語り継がれる作品となっていることでしょう。 ですが…… この作品をどう評価していいか、ということになると、現段階ではまだ正確な評価を下せないと思っています。 ある程度年月が経って、それでも心に残る作品になっているか。 冷静な地点から振り返ってみないと作品の真価はわからないと思うからです。 そういう意味では、現時点から見た過去の大河ドラマについては、ある程度冷静な評価が下せるのではないかと思います。 年月を経ても、なお心に残る名言や名シーンがあるかどうか。 名作とは、人の心に爪痕を残す作品だと思っています。 ここでは過去の大河ドラマ作品を「名言」という観点から振り返ってみたいと思います。なお、あくまでブログ主の考える名言です

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    zakkicho 2018/04/12
  • 「精神の自給率」が高い人が最強という話 - 明晰夢工房

    スポンサーリンク 「精神の自給率」が高い人が一番幸せ ウェブで小説などをやっていると、次第に周りではプロになる人というのが出てきます。 なんらかのコンテストで受賞したり、そうでなくとも編集の人の目にとまり、投稿サイトにアップしていた小説が書籍化する。創作を手がける人なら、一度は憧れる到達点です。 当はそこから先が大変だし、ずっと作家であり続けるには大きな苦労が伴うものなのですが、それでも自作が書籍として店頭に並ぶ、これは大きな喜びでしょう。 そこにたどり着けた人に対し、正直、羨ましさは感じます。何しろ私には無縁なことですから。 ですが、創作をしている人ではプロになれた人が一番羨ましいのか?と言われると、それは違います。 それで稼げるという点はたしかに大きなメリットなのですが、私にとってはそれよりも、「創作物の評価で揺らがない人」の方が、よほど羨ましいと感じるからです。 「創作物の評価で揺

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    zakkicho 2018/04/12
  • 世界史の超おすすめ概説本を7シリーズ+5冊紹介してみる - 明晰夢工房

    書棚を見ていると世界史の書籍がかなりの冊数になったので、せっかくなので世界史を学んでみたいという方のためにおすすめの概説書を紹介してみることにしました。 なお、これから紹介するは社会人が趣味として学ぶためのものを想定しています。たぶん高校生が読んでも受験勉強には役立ちませんので、そこはあらかじめご了承ください。 1.中公文庫(旧版) 世界の歴史シリーズ 世界の歴史 (3) 中世ヨーロッパ (中公文庫) 作者: 堀米庸三 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1974/12/10 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (1件) を見る シリーズの構成は以下のとおりです。 1 古代文明の発見 貝塚茂樹 2 ギリシアとローマ 村川堅太郎 3 中世ヨーロッパ 堀米庸三 4 唐とインド 塚善隆 5 西域とイスラム 岩村忍 6 宋と元 宮崎市定 7 近代へ

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    zakkicho 2018/04/12
  • 『おんな城主直虎』が最終回まで描ききった「戦をしない戦」 - 明晰夢工房

    スポンサーリンク このドラマがここまでの傑作になると誰が予想しただろうか。 脚の森下佳子は最終回が一番よく書けたと言っていたが、当に素晴らしい大団円だった。 真田丸にもつながる赤備えの登場や龍の形の雲が湧き出るお頭の最期、碁石を使った「完」の粋な演出など、このドラマを見守ってきた視聴者には大満足の最終回に仕上がっていたのではないかと思う。 特に良かったのは、この最終回では「交渉人」としての万千代の活躍が描かれていたことだった。 このドラマでは今までずっと、「戦をしない戦」を描いてきた。 戦をするところは直虎の父直盛が桶狭間で戦死するところなど必要最小限にしか描写されることはなく、力を入れてきたのは徳政令をめぐる今川家との駆け引き、瀬戸方久の「銭の戦」、井伊を守るためあえて汚名を着る「目付」としての小野政次の孤軍奮闘の様子だった。 大河ドラマで女性を主人公にすると、戦には出られないという

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    zakkicho 2017/12/18
  • おんな城主直虎「信長、浜松来たいってよ」信長被害者の会が団結する熱い展開に唸らされる - 明晰夢工房

    スポンサーリンク 最近、このドラマには当に毎回驚かされる。 歴史ドラマの難しいところは、結末を皆が知っているということだ。 真田信繁が大阪夏の陣で死ぬことも、信長が能寺で討たれることも、知らない人はいない。 だから大河ドラマの脚は、そこに至るまでの過程をどう描くか、が勝負になる。 能寺の変など、今まで大河ドラマでは何度も見てきたし、視聴者もそろそろ飽きている頃合いではないかと思う。 だから、ここは生半可な演出では目の肥えた視聴者を満足させることはできない。 いつも通り光秀が信長に足蹴にされていたり、金柑頭と罵られて恨みを募らせていくところを今さら見せられても仕方がないのだ。 そこで、このドラマでは驚いたことに、信長が家康を京に招いた上で家臣ともども皆殺しにする、という計画を立てていることにした。これに対して家康側が逆襲を仕掛ける、というのが今回のドラマの筋書きだ。 この信長の計画を

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    zakkicho 2017/12/08
  • ウメハラの言うことなんて聞くな。 - 明晰夢工房

    一昨日、慶応大学でプロゲーマー・ウメハラの講演会がありまして。 その一部始終がtwitchで中継されてたんですが、いやあ……凄かった。 講演自体もすごく面白かったんだけど、その後の質疑応答コーナーでの回答する時のアドリブ力が当に凄い。 どうしてこう、こんなに次から次へとよどみなく答えられるのか。 トーク力完全に極まってますね、これは。 いかに彼が普段から物事を深く考えているのか、よくわかる内容だったと思います。 スポンサーリンク 講演はこちらから聞くことができます。 強キャラで勝っても楽しくない 実はこの講演会、もともとはタイトル通り「一日一つだけ強くなる」という話をする予定だったようですが、直前に話す内容を変えたそうです。 なぜかというと、ウメハラが数日前にあることに気付いたから。 その「気付いたこと」というのは、「人の期待に応えてはいけない」という事。 (内容としては1時間位目からの

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    zakkicho 2017/11/21
  • 「おんな城主直虎」が変えたもの、変えなかったもの - 明晰夢工房

    今回の「おんな城主直虎」はついに徳川家最大の黒歴史、信康事件を主題に取り上げてきた。ドラマ中では信康は賢く、家臣からの信頼も厚い名君として描かれている。従五位の下の位を与えるという信長の申し出も徳川家に不和を招き寄せるための策だと即座に見抜き、辞退する慎重さも見せた。もしここで信康が官位を受け入れていたら、朝廷から官位をもらった義経と同じような立場になっていただろう。 しかし、信長の周到さは信康の更に上を行っていた。信康は大人しく信長の手駒になるような男ではないと見るや、今度は難癖をつけて排除してしまおうというのだ。海老蔵演じる信長は声こそ荒らげないものの、いやだからこそかえって異様な迫力を醸し出している。洋装に身を包み這いつくばる酒井忠次を見下ろす信長の姿は魔王そのものだ。 「おんな城主直虎」は、今まで数々の革新的なドラマ展開を行ってきた。徳政令という地味なテーマを前半のドラマの主軸に据

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    zakkicho 2017/11/21
  • 『バッタを倒しにアフリカへ』と「やりたいこと」という呪い - 明晰夢工房

    スポンサーリンク バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) 作者: 前野ウルド浩太郎 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (18件) を見る もうだいぶ前から評判になっているので手にとってみたが、たしかにこれは一度読みだしたらやめられないだ。日とは全く異なるモーリタニアの生活習慣も興味深いし、バッタの孤独相と群生相の違いなど、他では得られない知識も得られる。何より、クライマックスで「神の罰」と言われるバッタの大群と著者が対峙するシーンは感動的だ。およそバッタにもアフリカにも興味がない読者でも、間違いなく楽しめる一冊だと思う。 d.hatena.ne.jp しかしながら、こちらのエントリを読んだあとに改めて書を読んでみると、そこで浮かび上がってくるのは「やりたいことと稼ぐことを一致させる困難さ」だった。著者の前野ウルド浩太

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    zakkicho 2017/11/17
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