面会を終え、仲井真沖縄県知事(右)と握手を交わすルース駐日米大使=10日午後3時15分、沖縄県庁、恒成利幸撮影 米国務省のケビン・メア前日本部長が「沖縄県民はゆすりの名人」などと発言したとされる問題で、ルース駐日米大使が10日、沖縄県を訪れ、仲井真弘多知事と面会し謝罪した。ルース氏は「米政府を代表し、沖縄で深い侮辱をもたらした報道の発言について、心から謝罪と遺憾の意を伝えたい」と語った。 仲井真氏はメア発言への厳しい県民感情をふまえ、「信頼関係が元に戻るには少し時間がかかる」と述べた。駐日米大使にあてた10日付の抗議文で「米政府の責任で(メア発言の)事実関係を解明し、公表するよう強く求める」としたことへの対応も求めた。 ルース氏は面会後、記者団に「知事との面会が沖縄の『癒やしプロセス』の出発点になるよう望む。(メア氏更迭で)日本部長が代わることは始まりにすぎない」と語った。日米両政府