かつて世界一の高さを誇った高さ108メートルの大観覧車「イーゴス108」。雨上がりの空に映える虹色のゴンドラから琵琶湖大橋(左下)を望む 2001年に閉園した遊園地「びわ湖タワー」跡地(大津市今堅田)に現在もそのままになっている大観覧車「イーゴス108」がベトナムへ売却されることとなり、9月4日、営業時と同じ1周15分ペースでの最終稼働を終えた。 イーゴス108を「娘を嫁にやる思い」と話す前田元社長 1992年4月26日の完成当時、高さ108メートルで世界最大級を誇った。「すごーい」を逆さに読んだネーミングも話題を呼んだ。園内には長蛇の列がとぐろを巻き、6人乗り64基のゴンドラが満杯で、1日最高1万3500人を乗せたこともあった。 同観覧車が点検も兼ねた最後の稼働を始めた途端、空からは大粒の涙のような雨が降り出した。「閉園後も月1回は稼働させてきたが、海と違い塩分を含まないびわ湖のほとりで