副会長と社長のいわゆる「社長団人事」は例年並みの規模で、実績重視の手堅い人事だった。副会長昇格2人、社長昇格6人だったが、いずれも突出した実績を上げた専門経営者たちだ。 サムスングループには、会長、副会長、社長で構成する「社長団」という呼び方がある。毎週1回定例会議も開いているが、平均年齢は55.8歳で昨年の人事時点の56.3歳に比べさらに若返った。 常務から副社長までの平均年齢は、2010年の50. 2歳から、49.4歳になった。ついに40代になったわけで、「キープヤング」は巨大グループになった今も、生きている重要キーワードだ。40代の役員がごろごろいて、早朝・深夜勤務や強行スケジュールでの海外出張など日常茶飯事。これがサムスンの猛烈ぶりの原動力だ。 社内競争も激しく、若い発想でどんどん意思決定して行動することが出世の条件で、日本企業との「意思決定のスピード格差」も「若さ」が最大の秘密だ