【解字】 ◆[六書(リクショ)]⇒形声、会意兼形声(辞書により異なる)。 [私見]→会意兼形声。 ◆『説文解字(セツモン‐カイジ)』⇒「倫」は《人部》に分類され、「輩也。従人侖声。一曰道也。」=「輩(ともがら)。“人”に従い“侖”が声。一説に道なり。」と記す。 ◆漢字「倫」の構成部首である「侖」は『説文解字』の《亼(シュウ)部》に分類され、「思也。従亼従冊。」=「思い。“亼”に従い“冊”に従う。」と記されている。 ◆「侖」は「亼(シュウ)」と「冊」の会意文字であり、「亼(シュウ)」には「集める・集まる」という字義がある。 ◆一方の「冊」は文章が記された木簡や竹簡=簡札(カンサツ)を並べて、横に二本の紐を通して綴った形に象(かたど)ったもので、それは“冊書(サツショ)”を意味する。 ◆そして、「亼(シュウ)」と「冊」の会意である「侖」は、“冊書(サツショ)”を系統別や種類別に分類整理して順序