多様性がキーワードのスイスでは食文化もいろいろ。大きくみれば、ドイツ語圏ではソーセージやレシュティ、イタリア語圏ではリゾットやピザ、パスタなど、言語圏によってそれぞれ隣接する国の影響を受けた料理の傾向がみられます。加えて、地理や気象条件などの自然環境や暮らし方の伝統などの違いから、山岳地帯ではチーズやサラミなど保存性の高い食品を使った料理、湖畔の地域では淡水魚や名物のワインを使った料理など、さらに細かく特徴が分かれています。口にあうかどうかはともかく、せっかくなら旅の思い出に、一度は郷土の味を試してみてはいかがでしょう。 【スイス全土:特にフランス語圏や山岳地方】 鍋に2〜3種類のチーズを白ワインで溶かし,細長いフォークの先に刺した小さくちぎったパンにからめて食べる料理。 “溶かした”という意味のフランス語“フォンデュFondue”がそのまま名前になっています。チーズの消化を助けるので