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2024年1月24日のブックマーク (2件)

  • 「仕事部屋」を抜け出して。屋上で見つけたイヤホンのいらない三軒茶屋|文・中村一般 - SUUMOタウン

    著: 中村一般 5、6歳ごろ、私は三軒茶屋の居酒屋で「バイト」をしていた。 安心してほしい。働いていたのは実の祖父母が営む居酒屋だ。 また、『千と千尋の神隠し』のような過酷な労働をしていたわけではない。皿洗いをしたり、簡単なお酒を作ったり、事を終えた皿を下げたりするくらいで、子供のお遊びみたいなものだった。 祖父母の店は、三軒茶屋駅から15分ほど歩いたところにあった。コの字型カウンターの大衆酒場で、換気扇が真っ黒のヘドロみたいになっている、俗に言う「味のある」居酒屋というやつだ。 暖簾をくぐると、回転寿司のように真ん中に厨房があり、それを取り囲むように客がぐるっと座る。カウンターには黄色く変色しつつある調味料ボトルが並び、串に刺さった酢イカが詰まった容器、割り箸、山積みの灰皿などが置かれていた。棚には黄土色に変色した『美味しんぼ』が刺さっていた(『クッキングパパ』だったかもしれない)。

    「仕事部屋」を抜け出して。屋上で見つけたイヤホンのいらない三軒茶屋|文・中村一般 - SUUMOタウン
  • 多くの人が意外と気づかなかった、東日本と西日本の「決定的な違い」(若林 恵,畑中 章宏)

    民俗学者・宮常一とは何者だったのか。その主著のひとつ『忘れられた日人』には何が書かれているのか。いったい何を問うていたのか。 宮常一の思想とは、『忘れられた日人』の現代的意義とは――。編集者・若林恵氏と民俗学者・畑中章宏氏が、「忘れられた日人」と「民主主義」の新たな姿をさがす。 ここでは、『宮常一 歴史は庶民がつくる』と『実験の民主主義』の必読副読として誕生した『『忘れられた日人』をひらく 宮常一と「世間」のデモクラシー』の「反作用 reaction」のパートを特別公開する。 前回はこちら:「明治維新」以前以後の「大きな差」…「村八分」という現象は昔はなかった 若林 近代の反作用のなかでつくられたイメージについていうと、一番具体的な指摘は、「名倉談義」の松沢喜一翁の談話の最後に出てくる、「結婚」をめぐる話ではないでしょうか。 親におしつけられた嫁というものが七十年まえにあ

    多くの人が意外と気づかなかった、東日本と西日本の「決定的な違い」(若林 恵,畑中 章宏)