日本国憲法はきょう、施行69周年を迎える。 この間、憲法は一字一句変わっていない。様々な劇的な変化があった内外情勢との 乖離 ( かいり ) が拡大してきたのは否定しようがない。 国の最高法規であるからこそ、「不磨の大典」として飾っておくのではなく、より良い内容に見直す作業が求められる。 国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3大原則を堅持しながら、21世紀にふさわしく、多くの目前の課題に的確に対応できる憲法にしていく必要がある。 ◆より良い最高法規に 集団的自衛権の行使の限定容認のような現行憲法の枠内の見直しは、政府の憲法解釈を変更し、国会の法律制定で担保する。 枠外のものは、憲法96条の改正手続きに 則 ( のっと ) って改正する。 こうした取り組みは、まさに立憲主義を体現するものだ。 憲法改正は、夏の参院選でも重要な論点となろう。 残念なのは、国会の憲法審査会の停滞だ。 昨年6月、