英国における電子調達の推進の概要 英国における公的部門の電子調達は、2000年に設立された財務省下 の独立機関、政府調達庁(OGC:Office of Government Commerce)により推進されている。同庁の役割は、公的機関による調達の効率化を支援することであり、電子調達は、その実現に向けて重要な役割を果たすと位置づけられている。2002年10月、OGCは、半年に渡る公的部門における電子調達システムの役割についての調査の結果を踏まえ、英国で初めての電子調達に関する包括的なガイダンスを発行した。その後、財務省による2004年の包括的予算見直しで、2008年までに公共機関全体で年間5兆1,600億円(215億ポンド)(注1)の経費削減を実現すること、またそのうちの1兆9,200億円(80億ポンド)を公的調達の効率化により実現するという目標が設定された。(因みに英国の調達費用は年間お