少子高齢化が進む日本。男女とも生涯未婚率が過去最高に達し、歯止めがかからない状況の中、危機感を強めた自治体が「結婚支援事業」に乗り出している。その中で、お見合い支援にビッグデータを活用し、高い成果を上げているのが愛媛県の「えひめ結婚支援センター」だ。「えひめ方式」として全国から注目を浴び、同じシステムを導入する自治体も出始めた。 150万件の行動履歴を解析して活用JR松山駅そばにあるえひめ結婚支援センター。記者が取材した数時間の間にも、次々と男女が訪れた。事務所の奥の部屋に設けられたブースにタブレット端末が置かれており、人目を気にすることなくお相手を検索できるのだ。 居住地域、年齢、身長など、自分の希望条件を入力してお相手を探す男性。出てきた女性を閲覧した後、あらためて画面右端の別のボタンをタッチした。「ビッグデータのおすすめの女性」。 すると、条件検索では出てこなかった数人の女性のデータ