昔、ある会社でターンアラウンド(事業再生)に取り組んだ時に出会った、忘れられない人がいる。 その女性とのファーストコンタクトは最悪で、 「何しに来たんですか?忙しいんでさっさと出ていって下さい!」 が、初対面の挨拶だった。 私はその時、取締役経営企画室長という立場で、事業の状態を可視化し、経営トップを支えて業績の改善をサポートする仕事だった。 だが、カッコよく聞こえるだけで、やることは相当泥臭い。 とにかく現場に足を運び、数字を可視化する手がかりを探っていく。 だが、現場から見れば余計な仕事を増やすだけの敵である。 最低限でも、 ・新たな業務日報のフォーマット作成を指示され ・そのフォーマットに沿った報告を毎日求められ ・その内容についてもごちゃごちゃ聞いてくるであろう 相当ウザい存在だ。 仕事をこなす上で味方になる可能性は0であり、排除にかかるのも無理はない。 その私が初めて工場を訪れて