うちの長男が習っているチェロの先生の呼びかけで、生徒が東日本大震災の義援金のためのチャリティ・コンサートを開くことに。楽譜をきのう買ってきて、いまちょうど自分の部屋で練習を始めたところです。 買ってきた楽譜をけさ見たら、へー、珍しいな、というフォントが使われていたので写真を撮っておきました。このフォント、小文字がイタリック体なのに、大文字はまっすぐ立っています。 これは、イタリアの巨匠アルド・ノバレーゼ(1920-1995)が自分の名前を冠した ITC Novarese (ノバレーゼ)です。このフォントは、イタリック体でも大文字が垂直です。意図的にそうしている。 だからこのフォント ITC Novarese はそういうクラシックな感じを狙っているんです。いわば、「通好み」なフォント。 このフォントとまったく同じではありませんが、映画のタイトルバックでもこういう感じの組み方をしたのがあります
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