扉がドンドンと強く叩かれる音で目が覚めた。時計は午後5時34分をさしていた。 「禿田さん! 中に居るんでしょう? 家賃を三ヵ月滞納しているだから、払うなり出て行くなりしてください!」とヒステリックに叫ぶ声がする。女はさんざん大声を出した後、ドアの前で何か作業をして、階段に悲鳴をあげさせるよう降り去って行った。 彼女がいなくなると、俺は扉をそっとあけた。「家賃を払ってください 大家」「連絡してください 連絡先はこちら」と書かれた紙が貼られていた。剥がそうとするとも、強力な両面テープを使っており、なかなかとれない。難儀していたら、隣に住んでいる李さんが、ニヤニヤ見ていた。 恥ずかしくなり俺は部屋に戻った。 室内には、せんべい布団、安藤美冬のサバイバルキット、与沢翼の『秒速で1億円稼ぐ条件』、ゴミ捨て場から拾ってきたちゃぶ台、その上にWindows XPが動くノートパソコンが置いてある。 山■パ
最近、ネットを眺めていて思うんですが、【コミュニケーションにまつわる欲求=承認欲求】って思っている人が案外いるんじゃないでしょうか。それって間違っているので、つらつら書いていきます。 日本語で承認欲求と書くと、読んで字の如く「承認されたい」ってイメージになりますし、それが大間違いというわけでもないのですが、原語が self-esteem となっているように、自分が認められること・自尊心を持てること、そういったニュアンスの強い言葉です。ですから、同僚やクラスメートから高く評価されたいとか、ブログやtwitterで注目を集めたいだとか、そういった「“自分自身が”認められたい」タイプは承認欲求と呼んで差し支え無いと思います。 でも、人間関係にまつわる欲求って、これで全てじゃないと思うんですよ。例えば、クラスのグループに溶け込みたいとか、SNSやLINEに混じりたいとか、そういう気持ちには承認欲求
それって本当に承認欲求?――群れたがりな私達 - シロクマの屑籠 リンク先では所属欲求の例として2chやニコニコ動画を挙げたが、はてなユーザーとしての私は当然、はてな村(その実態は、はてなブロゴスフィア)についても言及したくなる。なぜなら、はてな村のローカルコミュニティっぽさの相当部分が所属欲求によって支えられているからだ。 1.はてな村/はてなブロゴスフィアで所属欲求が一番読み取りやすいのは、はてなブックマーク上でのコミュニケーションである。 はてなブックマーク上には、自分が主張したい事を主張するだけのブックマーカーもいるが、いわゆる常連ブックマーカーの挙動には、党派性やクラスタを意識したものも多い。村祭り的な記事に群がったブックマークコメントには、自分が村民であること・村の事情や歴史にコミット可能な人間であることを表明した発言や、一捻りしたメタ言及がとりわけ目立つ。 村民ブックマーカー
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