黒柳徹子は考えた。 不老不死の私は何をすればよいかしらねー。 すでに人間がいないので、チンパンジーを椅子に座らせると徹子の部屋を開いた。 さすがの黒柳徹子も徹子の部屋を常に開いていない場合、命が尽きてしまう。 徹子「ではあなたのお父さんも結構な力持ちで」 チンパン「ウホホ」 徹子「あらそう、そんなことが(笑)」 チンパン「ウホッホッ」 徹子はとりあえず嬉しかった。 チンパン相手でも嬉しかった。 むしろ対談相手はいわしの頭でも良かったかも知れない。 徹子の部屋さえ無事なら彼女はそれで良いのだ。 たった一つの懸念は、地球が滅んだ後のこと。 事実森が消えてチンパンたちが死ぬと、地球から徹子の部屋を開ける場所が急速になくなっていった。 食料も水も酸素もいらない。しかし徹子の部屋は開かなければ死んでしまう。 黒柳は長い時間を掛けてケープカナベラルに残った無人のシャトルを横領し、火星へと飛んだ。 そこ