米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は15日、米国内の新型コロナウイルスの1日あたり新規感染者数は近く20万人を超えるとの見通しを示した。ワクチンの接種を受けていない人たちが、感染力の強い「デルタ株」にかかりやすい状態にあるとあらためて警鐘を鳴らした。 実際に20万人を超えれば今年1月以来となる。米国の1日あたり感染者数はすでに7月30日、それに迫る19万4608人を記録しており、冬の間に感染が拡大していた1月16日以降で最多を更新していた。 コリンズはFOXニュースの番組で、最近の感染者急増について「伸びは急激に上向く方向にあり、ピークアウトする兆しもない」と説明し、数週間のうちに1日あたり新規感染者数が20万人を超えないとすれば「驚きだ」と述べた。 また、ワクチン未接種の国民9000万人がウイルスの「格好の餌食」になっているとし、「われわれは苦境にある」と現状に危機感を