新型コロナウイルスの感染拡大による2020年の「超過死亡」は、ポピュリズム政党が政権に加わる各国では、そうでない国のおよそ2倍にのぼっていたことが分かった。調査結果をまとめた著者の一人は、ポピュリストが「最悪の危機管理者」であることを示す結果だと指摘している。 ジャーナル「Political Institutions and Political Economy」に掲載された査読済みの論文によると、パンデミックが発生していなかった場合に推定された死者数と実際に報告された死者数の差を表す「超過死亡」の平均をみると、ポピュリズム政党が与党の国では18%近く増加していた一方、その他の国では約8%の増加となっていた。 論文の著者らは、ポピュリストは「社会を『人々』と『腐敗したエリート』に二分する」「政治的意思決定は、民意によって下されるべきものだと主張する」との定義に基づき、調査対象とした42カ国中