タグ

ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (7)

  • 多様な魚の遡上が川の生態系を支えている 回遊魚の「おしっこ」は川の生物の大切な栄養源

    海や湖にそそぐ自然のつながりの保たれた川には、海や湖からさまざまな回遊魚が産卵などの為に遡上してきます。これら多様な回遊魚の存在は川の生態系にどのように影響しているのでしょうか。 倉澤央 生態学研究センター修士課程学生(研究当時)、大西雄二 総合地球環境学研究所特任助教、宇野裕美 東北大学准教授らのグループは、琵琶湖にそそぐ川を対象に、綿密な野外調査による魚の遡上実態の解明と魚に由来する栄養塩の化学・安定同位体比分析を行いました。その結果、琵琶湖から遡上する多様な回遊魚が排泄する「おしっこ」が、一次生産者の生育に不可欠なリンや窒素などの栄養塩を河川生態系に供給することで河川の生物群集を支えていること、多様な魚種が季節をおって順に遡上することで年間8か月もの間その効果が持続することを明らかにしました。この成果は自然の生態系のつながりおよび大移動する動物の存在とその多様性が生態系全体に果たす役

    多様な魚の遡上が川の生態系を支えている 回遊魚の「おしっこ」は川の生物の大切な栄養源
    zeroset
    zeroset 2024/10/29
    回遊魚の遡上期間に栄養塩類濃度が上昇しており、NH4+の同位体比からそれらが回遊魚の排泄物由来であると確認。また、回遊魚の種類が多いため合計の遡上期間も長くなり、生態系安定に資しているとのこと。
  • 世界中の地層から、1952年頃に人の影響を示す痕跡の急増を発見!人類が地球システムを圧倒し始める時点が初めて明らかに

    「人間活動の圧力は、いつから地球システムに根的な変化をもたらし始めたか」というこの問いは、人新世がいつから始まったかという問いでもあります。しかし、地球システムに対する人間の影響は徐々にその強さを増し、時間・空間を超越するという性質があるため、この問いは依然として解けない難問の一つでした。こうした人為影響の時空超越性は、人新世の層序学的境界を定義する試みを複雑にしてきた原因にもなってきました。 土居秀幸 情報学研究科教授、加三千宣 愛媛大学教授と東京大学、オーストラリア国立大学(Australian National University)、松山大学、島根大学、産業技術総合研究所の共同研究グループは、人が地球システムを根的に変え始めた時点を解明するため、過去7700 年間の世界137 地点における人為的影響を示す痕跡を地層記録から調べました。その結果、人の痕跡が増加し始める三つの時期を

    世界中の地層から、1952年頃に人の影響を示す痕跡の急増を発見!人類が地球システムを圧倒し始める時点が初めて明らかに
    zeroset
    zeroset 2024/09/27
    PCBやマイクロプラスチック、プルトニウムなど、高度な技術革命を反映する多数のシグナルが、地球規模でほぼ同時に急増した1952±3年を、人新世の開始点候補にできそうとのこと。
  • 大脳の進化的起源に関わる機構をホヤで解明 -ホヤはなぜ大脳をつくれないのか-

    刘柏岐 理学研究科博士課程学生、佐藤ゆたか 同准教授は、脊椎動物に最も近縁な無脊椎動物であり、大脳あるいは終脳に相当する脳構造を持ってないホヤの脳の前方領域に、脊椎動物の吻側神経菱と同様に、 Foxg 遺伝子が発現していることを見つけました。 脊椎動物は、その進化の過程で、脳、とりわけ大脳と呼ばれる領域を発達させ、高度な情報処理能力を獲得してきました。発生の過程で、大脳は終脳と呼ばれる構造から生じますが、終脳形成には、脳の前方に位置する吻側神経菱からのFGF分子を介した信号伝達が必要です。吻側神経菱で発現するFGF分子とそこで発現する Foxg 遺伝子は、お互いに活性化しあうループ状の遺伝子調節回路を持っています。この遺伝子回路を通じて、脳の前方領域にも Foxg 遺伝子が発現し、そこが終脳へと分化します。 ホヤでは Foxg は潜在的にFGF分子による制御を受けますが、 Foxg 遺伝子

    大脳の進化的起源に関わる機構をホヤで解明 -ホヤはなぜ大脳をつくれないのか-
  • 獲得形質は遺伝する? -親世代で受けた環境ストレスが子孫の生存力を高める-

    今回発見した現象は、環境変化を経験した個体が子孫に対して適応力を授けるという、種の生存戦略の一つである可能性が考えられます。また研究成果は、ブラックボックスが多かった「獲得形質の遺伝」現象のメカニズムについて、組織間コミュニケーションを介したエピジェネティック制御という新規の枠組みを提示するものであり、当該分野のさらなる発展に寄与することが期待されます。 概要 生物学では長らく、後天的に獲得した形質は遺伝しないと考えられていました。ところが近年になって、その通説を覆すような事象がいくつか報告されるようになりました。例えば、高カロリーにより肥満になった父ラットから生まれた娘ラットが、通常で育ったにもかかわらず糖尿病の症状を示すという報告が挙げられます。このように、親が生育した環境によって子供の表現型が変化を受ける可能性が示唆されているものの、それがどのようなメカニズムで生じるのかについ

    獲得形質は遺伝する? -親世代で受けた環境ストレスが子孫の生存力を高める-
    zeroset
    zeroset 2017/01/13
    "成虫になるまでの発生過程で低容量のさまざまなストレスを与えて育てると種々のストレス耐性が上昇すること、さらにその耐性上昇はストレスを与えずに育てた子世代や孫世代にも受け継がれることを見出しました"
  • 寄生者(ハリガネムシ類)が駆動する渓畔生態系のエネルギー流の解明

    2011年4月12日 佐藤拓哉 次世代研究者育成センター特定助教(受け入れ機関:フィールド科学教育研究センター)、渡辺勝敏 理学研究科准教授らの研究グループの研究成果が、米国の著名な国際誌「エコロジー(Ecology)」に、4月8日に発表されました。 【論文情報】 SatoT, Watanabe K, Kanaiwa M, Niizuma Y, Harada Y. and Lafferty K. D. 2011 Nematomorph parasites drive energy flow through a riparian ecosystem. Ecology 92: 201-207 日語タイトル 「寄生者(ハリガネムシ類)が駆動する渓畔生態系のエネルギー流」  当研究は、佐藤特定助教が奈良女子大学共生科学研究センター在籍時になされ、その後、次世代研究者育成センターに特定助教として赴

    寄生者(ハリガネムシ類)が駆動する渓畔生態系のエネルギー流の解明
    zeroset
    zeroset 2011/04/22
    ハリガネムシに操作されて河川に飛び込まされていた虫が、イワナの年間摂餌量の6割(!)を占めるとのこと
  • 京都大学-お知らせ/ニュースリリース 2007年1月22日 頭索動物ナメクジウオにおける胚軸の決定機構 脊椎動物のオーガナイザーの起源

    zeroset
    zeroset 2008/06/19
    http://www.asahi.com/science/update/0619/TKY200806180356.htm関連、佐藤矩行教授の研究。前後軸、背後軸形成に係る遺伝子群の働きから、頭索、尾索、脊椎動物の系統関係を探る
  • 京都大学-お知らせ/ニュースリリース 2007年4月10日 近赤外光を使って水を分解する光合成の新たな仕組みの解明

    三室 守 地球環境学堂・人間・環境学研究科教授らの研究グループは、近赤外光を使って水を分解する光合成の新たな仕組みを明らかにしました。これは、地球の生産性と炭素循環に新たな視点を与えるものと考えられます。 【発表論文】 論文題名 Identification of the special pair of photosystem II in a chlorophyll d-dominated cyanobacterium (クロロフィル d を主要な色素とするシアノバクテリアの光化学系IIのスペシャルペアーの同定) 掲載紙 Proceedings of the National Academy of Science, USA (米国科学アカデミー紀要) 著者 鞆 達也 (京都大学大学院地球環境学堂) 大久保 辰則 (筑波大学大学院数理物質科学研究科) 秋 誠志 (北海道大学大学院工学研究科

    zeroset
    zeroset 2007/05/09
    赤外線で光合成するシアノバクテリアを発見
  • 1