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ブックマーク / www.nikkei-science.com (6)

  • 運動しなければならない進化上の理由|日経サイエンス

    私たちが健康であるためには,運動をしなければならない。1日に1万歩以上歩かないと心血管疾患や代謝疾患のリスクが高まると言われている。 一方,チンパンジーなど近縁の大型類人猿は“怠惰”な生活を送っているにもかかわらず,驚くほど健康だ。彼らは日中の8〜10時間を休息とグルーミング,事にあて,一晩に9〜10時間の睡眠を取るが,飼育下でも糖尿病にかかることはまれで,年齢とともに血圧が上がることもない。また,心臓病になることもなく,冠動脈閉塞による心臓発作も起こさない。さらに,ゴリラとオランウータンの平均体脂肪率は14〜23%,チンパンジーに至っては10%未満で,オリンピック選手と同等だ。 このような違いはどうして生じたのだろう。人類の生理機能が狩猟採集に必要とされる肉体的に活発な生活スタイルに適応したためだと著者は主張する。 再録:別冊日経サイエンス250「『病』のサイエンス」 再録:別冊日経サ

    運動しなければならない進化上の理由|日経サイエンス
    zeroset
    zeroset 2019/07/19
    日経サイエンス2019年4月号。"人類の生理機能が狩猟採集に必要とされる肉体的に活発な生活スタイルに適応したためだと著者は主張する"
  • 神話の進化

    動物の姿に変えられた人物が天の星座になる。男が作った女性の彫像が命を得て男のになる。こうしたストーリーの神話が世界のいろいろな文化に伝わっている。空間的にも時間的にもかけ離れた多くの文化に伝わる神話の粗筋が驚くほど似通っているのはなぜなのか? 神話の歴史を解き明かすため,新たな研究モデルが開発された。進化生物学の考え方に基づいた統計的ツールを利用する。系統解析によって作成した系統樹から,個別の神話の“種”が徐々に進化したこと,人類がアフリカから世界に拡散した大規模な移住と軌を一にして広がったことが明らかになった。先史時代の文化を覗き見る窓にもなりそうだ。 著者Julien d’Huy 仏パリ第1大学の博士課程の大学院生。アフリカ世界研究所(IMAF)と共同で行っている彼の学際研究は,神話の比較解析に進化論とコンピューターモデルを利用している。 関連記事 「幸福の手紙に潜む進化のルール」,

    神話の進化
    zeroset
    zeroset 2017/02/25
    "系統解析によって作成した系統樹から,個別の神話の“種”が徐々に進化したこと,人類がアフリカから世界に拡散した大規模な移住と軌を一にして広がったことが明らかになった"
  • ミトコンドリアの起源に新説〜日経サイエンス2015年4月号より

    リケッチアが祖先である可能性が浮上 ミトコンドリアは「細胞のエネルギー生産装置」として中学生でも知っている小器官で,その起源は約20億年前にさかのぼる。このエネルギー生産装置が発見されたのは19世紀だが,どのように細胞の装備品となったのかについてはまだ議論が続いている。 ミトコンドリアの祖先は,単細胞生物が体内に取り込んだ自由生活細菌だ。ほとんどの生物学者は,この細菌が宿主の役に立ったと考えている。ある仮説は,エネルギーを生産するための水素をこのミトコンドリア前駆体が供給したとみる。また別の説では,大気中の酸素濃度が急上昇した時代に,嫌気性の細胞が自分にとって有毒な酸素を取り除くためにこの細菌を必要としたという。ともあれ両者はうまく共存し,ついには相互に依存して長期にわたる関係を築くこととなった。 ゲノムから祖先を探る これに対し,バージニア大学にいたウー(Martin Wu)とワン(Zh

    ミトコンドリアの起源に新説〜日経サイエンス2015年4月号より
    zeroset
    zeroset 2015/03/06
    ゲノムの解析から、細胞内寄生するリケッチアの一種がミトコンドリアになったという新説
  • 特集:STAPの全貌

    1年にわたって社会と科学界とを揺るがせた「STAP細胞」の正体が明らかになった。それは実験の場となった研究室に所属していた研究員が10年前に作り,研究に使わないまま保存していた胚性幹細胞(ES細胞)だった。どういう経緯かは不明だが,その6年後,この細胞は「STAP細胞」として現れ,様々な実験に使われ,多能性の証拠をもたらした。 “容疑”のES細胞に最初に気づいたのは公式の調査委員会ではなく,自らデータを解析した1人の研究者だった。理研の上層部が残された細胞やマウスの調査に後ろ向きな発言を繰り返していた間,理研の内外の研究者たちが,公開された遺伝子配列データを調べ上げ,実験で問題の遺伝子を確認し,STAP細胞は存在しないとの科学の証拠を積み上げた。これを受けて理研もついに重い腰を上げ,新たな調査委員会を発足。残された細胞やマウスのゲノムを片端から解読したところ,STAP細胞の正体が浮かび上が

    特集:STAPの全貌
    zeroset
    zeroset 2015/01/25
    「STAP騒動は,科学研究の決着を,政治の文脈から科学の議論に引き戻そうとした科学者たちの戦いだった。その始まりから現在まで,360日間の動きを追った。」
  • 【号外】STAP細胞 元細胞の由来,論文と矛盾

    理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが作ったSTAP細胞の一部が,論文に記したような新生児マウスの細胞から作ったものではないことが,理研の内部資料から明らかになった。小保方氏らが論文とともに公開した遺伝子データを新たな手法で解析したところ,STAP細胞に含まれるほぼすべての細胞が,8番染色体が3ある「トリソミー」であることが判明。マウスの場合,8番トリソミーは胎児のうちに死亡し,生まれることはない。STAP細胞は新生児マウスから取って作ったのではなく,シャーレで培養された細胞だと考えられる。8番トリソミーは研究室で培養されているES細胞(胚性幹細胞)の2〜3割に見られるとの報告があり,この“STAP細胞”はES細胞だった可能性が高い。 資料によると,解析したのは理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員ら。東京大学の研究グループが同じ手法で解析し,同様の結果を確認して

    【号外】STAP細胞 元細胞の由来,論文と矛盾
  • 生物が作った多様性 鉱物進化論

    現在,地球上にある鉱物は,わかっているだけで4400種類。こんなに種類が多いのは地球だけで,太陽系のほかの惑星ではずっと少ない。一体なぜだろうか。実は鉱物の半数以上は,地球に生物がいたために誕生したのだという。 地球の数十億年の歴史の中で,地球はその姿を劇的に変えてきた。そのたびに新たな鉱物の生成プロセスが生じ,鉱物が多様化してきた。 宇宙の始まりであるビッグバンの後,初めて宇宙空間に現れた鉱物は,ダイヤモンドやグラファイトの微細結晶だったようだ。ほどなく炭化ケイ素や窒化チタンなどができ,これら10数種類の原始鉱物を含む原始塵の玉ができた。 46億年前に太陽が燃え始めると,近くの塵の中で元素が溶けて混ざり合い,鉄ニッケル合金や硫化物などが生成した。これらの鉱物を含んだ微粒子が微惑星に降り積もると,部分的に溶けて鉱物ごとに冷え固まり,タマネギのような構造ができた。また氷が溶けて水になり,さま

    生物が作った多様性 鉱物進化論
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