本命選手の力がダントツで皆がその選手で間違いないと思うような堅い本命レースは、他のレースに較べて売上が多いという話をよく聞く。大口で勝負する客が1番人気にどかんと張るから、あるいは、だれが勝つのか「分かりやすい」ので車券を買いやすいから売上が増えると言う。反対に、本命不在の実力伯仲の穴レースは、どれが来るか分からない難しいレースで売上が上がらないという意見もある。 これらの言説は本当だろうか。実際に競輪の売上のデータを調べて確かめてみた。 堅い本命 まず、堅い本命レースを次のように定義しよう。確定オッズで2車単の1番人気が低配当であるレースを堅い本命レースとする。例えば、2車単1番人気が2.0倍しかつかないレースは堅い本命レースである。 この1番人気はその目で決まったかどうかは関係ないことに注意されたい。レース結果に関わらずオッズで人気が偏っていれば本命レースとみなす。 データ 2010年