人の心をつかむうえで必要なのは「話し方」だけではないし、「聞き方」だけでもない。大事なのは、心が通じ合う「受け答え」だ。 職場では頼むも受けるも気持ち良く 職場では上司・部下それぞれに役割と責任がある。上司は部下の能力を見極め、適切に仕事を割り振る。部下は振られた仕事に全力で当たる。上司が部下に仕事を命ずるのは当然、部下はその命に従うのが当然だ。 しかし、人は感情で動くもの。 「俺は上司なのだから、お前は従って当然」という態度で仕事を振れば、部下は渋々従ったとしても最低限のことしかしない。逆に「これができるのはお前しかいない。力を貸してくれ」と頼めば、部下は意気に感じて期待に応えようとするはずだ。 自分が部下で仕事を割り振られる立場だったらどうか。最終的に上司の命に従うのは同じでも「かしこまりました」と即答するのと、不満気な表情を浮かべああだこうだと言い訳を付けて渋々了承するのとでは、どち