李明博(イ・ミョンバク)大統領が、2010年の日本による韓国併合100年を迎え、明仁日王の訪韓を提案したことについて、専門家たちは訪韓が実現すれば、韓日関係をグレードアップする画期的な契機になるとしながらも、無理な訪韓推進は逆効果をもたらすと口をそろえた。日王が訪韓を望んでいることは事実だが、日本の植民地支配に対する日王の謝罪のレベルとこれに対する韓日両国民の反応次第では、韓日関係がかえって葛藤による退行に進む恐れがあるという憂慮のためだ。 ●具体的な謝罪と反省のない訪韓は無意味 国民大学国際学部の李元徳(イ・ウォンドク)教授は、「日王が訪韓し、植民地支配と戦後処理など歴史問題に対して韓国国民が納得できる具体的な謝罪と反省を示すことが重要だ」と指摘した。日王が日本国民を代表して、過去の問題を終結させる声明や公式発言をしなければ、逆効果をもたらす恐れがあるという説明だ。 また、訪韓した場合の