車に乗っていて、不安定で落ちそうになっている積み荷を目撃して身の危険を感じたことはないでしょうか。トラックなどから積み荷が落ちて周りの車を襲う「落下物事故」。ある事故をきっかけに取材を進めると、被害の深刻さや落下物事故が見過ごされてきた実態が明らかになってきました。(福井放送局:徳田隼一記者・菊地慧大ディレクター) 取材のきっかけは1件の事故でした。ことし4月、福井市の国道で走行中のトラックの荷台から積み荷の木材が落下し、対向車線を走っていた車に直撃しました。長さおよそ5メートルの木材は車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性が死亡しました。亡くなった宮下剛さん(43)は16歳の時から料理人として腕をみがき、事故の5日前、長年の夢だった自分の店をオープンさせたばかりでした。 婚約者の小野洋子さんは事故のとき助手席に乗っていました。あまりの衝撃に当時のことをはっきりと思い出せないといい
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