中央省庁の官僚が深夜帰宅時に使うタクシー内で、運転手から酒やおつまみなどの接待を受けていたことが2日、分かった。国土交通省は「換金できる物なら、キックバックを禁じた道路運送法に違反する」として提供物の緊急調査に乗り出す方針だ。これまでもマッサージチェア購入など道路特定財源を使った血税の無駄遣いが発覚してきたが、国民の目が届かない“居酒屋タクシー”内での役人天国ぶりがまた判明した。 タクシー内という密室で役人が運転手から酒などの供応を受けていた実態は、民主党の長妻昭衆院議員が5月下旬、国家公務員の深夜タクシー利用時の状況について中央省庁や最高裁判所など21の官庁に照会した結果、明らかになった。 21官庁のうち18官庁が先月27日までの期限に回答し、運転手から職員への現金のキックバックを認めた官庁はなかったものの、6官庁がビールやおつまみなどの供応を受けていたことを認めたのだ。 「該当職