民間有識者が対話を行う「日韓フォーラム」の第16回会合が先ごろ3日間の日程で東京で開かれた。竹島(韓国名・独島)が日本の中学社会科の新学習指導要領解説書に明記されたことで100を超す日韓交流事業が中止や延期に見舞われる中、1993年の発足以来一度として中止されなかった同フォーラムも討論は竹島問題に終始し、議論に終わりはなかった。(千野境子) 参加者は政・官・学・財界、マスコミなど双方半々で約50人。韓国側の「独島」へのこだわり、思いの強さは大方の日本側参加者の予想を超えるものだった。 議論を通して浮かび上がった日韓関係への韓国側の最大の不満は、「韓国は未来志向でやりたいと思っているのに、いつも日本から事を起こす」ことだ。 「靖国神社の参拝しかり。今回の独島も日本が教科書に書こうとしたからだ。もう事を起こさないでほしい。日韓が対立して喜ぶのは北朝鮮だ」と韓国側の日本研究者。 しかしそ