小林製薬(本社・大阪市)が20年前に発売した額に貼る冷却シート「熱さまシート」が、海外でじわじわ人気を集め、2013年度に、初めて海外売り上げが国内を上回った。 現在は東南アジアを中心に約20カ国で展開。発熱や頭痛用のほか、暑さ対策など新たな使い方も開拓し、市場を拡大中だ。 熱さまシートは国内売り上げが約20億円で、冷却シート市場での国内シェアは50%強。 海外では1996年に香港を皮切りに販売を開始し、2013年度は約25億円を売り上げた。 普及の背景には、各国の事情に合わせて需要を生み出す独自の販売戦略がある。 発熱時に額を冷やす習慣があるマレーシアなどでは、日本と同様、子どもの発熱時に使う商品として売り込んだ。 タイでは「クールフィーバー」という商品名で売られ、テレビCMも放映中。 熱冷ましに解熱剤の服用が一般的な欧米では、大人の片頭痛対策などの用途を前面に出した。
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