子どもへの虐待が過去最多を更新する中、政府は児童相談所の職員を2023年度からの4年間で2千人増員する方針を固めた。関係する府省庁の会議を近く開き、体制強化のための新プランを正式決定する。 【写真】幸せのタコさんウィンナー 16歳、届かなかった「助けて」 新プランでは23~24年度の2年間で児童福祉司を現在の5780人から6850人に1070人増やす。児童心理司は23~26年度の4年間で現在の2350人から3300人へと950人増やす。国が増員計画をつくることで、現場を担う自治体の体制強化を後押しする。 児童虐待は増加の一途で、21年度に児童相談所が対応した件数は20万7659件(速報値)で過去最多を更新。虐待によって死亡した子どもは20年度は77人いた。このうち心中が28人で、心中以外の虐待死49人のうち32人は0歳だった。