日本国内のガソリンスタンド(GS)の数は2018年度末時点で3万70カ所となり、ピークだった1994年度末の6万421カ所から24年連続で減少した。 ハイブリッドカーの普及など自動車の燃費向上でガソリンの需要が長期的に減少していることに加え、値引き競争や後継者不足などでGS業界は疲弊している。自治体の中にGSが一つもない町村は全国で10町村(2018年3月末時点、同庁調べ)あるなど、インフラとしてのGSの存続は社会問題になっている。 価格競争が「収益環境の悪化」招くおそれ 資源エネルギー庁の統計によると、全国のGSは2018年度中に125カ所新設されたが、802カ所が廃止となり、合計で677カ所減って3万70カ所となった。マイナス幅は1997年度に1352カ所と4桁になり、19年連続で1000カ所台の減少が続いたが、2016年度866カ所、2017年度720カ所、2018年度677カ所と、