前回に続いて、今回も具体的な技術をご紹介していきます。 今回は第1回でお話をした、経験が不足してしまっているのに多くの知識は持っている「インターネット耳年増」な若者に知識を活用する力を育てるための上司の技と、第3回でお話した「大人免疫力」の低い若者が少しでも早く職場に馴染み、力を発揮しやすくするための上司の技をご紹介します。 問いかけで考える力を育てる 「そんなことくらい、自分で判断しろよ」 「まずは、自分で考えてからもってこい」 若手と接しているとそう言いたくなることが多々あると思いますが、そうやって切って捨てていてはいつまでも育ちません。昔のように、自分で考えろ、と言って突き放すだけではなかなか若手に考える力が身につかなくなってきているのです。 部下から相談を受けたときに、自分の意見を言い過ぎてしまうのも逆効果です。私も上司になりたてのころは、相談を受けると部下に解を出してみせなければ