本誌2010年2月号にて、シリーズ記事「くらしの最前線59: 日用品が毒になる-経皮毒からの警告-」を掲載しました。当該記事は、審査員の査読を経て掲載される学術論文とは異なりますが、「日用品が毒になる」という、生活者に対して不安を与えかねないテーマでは、特に慎重に取り扱うべきところ、内容を十分に確認しないまま掲載してしまったことについて、日本家政学会編集委員会としてお詫びします。 以下の点について確認いたしましたので、ご報告いたします。 洗剤や化粧品などの日用品に用いられる各種界面活性剤の、皮膚からの吸収を含めた人体への影響は、すでに国際機関や我が国の厚生労働省・科学技術庁をはじめ、多くの機関で数多くの研究が行われ、通常の使用方法では特に問題ないとの結論が得られている。それらの研究結果と、当該記事で展開されている毒性に関する論理は、矛盾している。 当該記事では、日用品の危険性が主張さ