ブックマーク / srad.jp/~yasuoka (243)

  • Louis TraubとHarves Raheと山田尚勇 | yasuokaの日記 | スラド

    山田尚勇の『文字入力とテクノロジー』(くろしお出版、2014年6月)を読み終えた。実は、山田先生がお亡くなりになる直前まで、稿のあちこちに手を入れ続けていたのを、私(安岡孝一)も個人的に知っていたので、直しきれなかった部分が残ってしまっているのは、残念きわまりない。当時、山田先生とのやり取りの中で私が指摘したもののうち、以下の2点だけは、ここに挙げておこうと思う。 シンシナティ市出身のトーブ(Louis Taub)と言われる人物は,タイプライターは両手の合計4の指で操作すれば必要充分であると信じていた。[p.30] 『タイプライターに魅せられた男たち』の第13回にも書いたとおり、1888年7月25日にシンシナティでおこなわれたタイプライター・コンテストを戦った一人は、Longley's Shorthand and Typewriting InstituteのLouis Traubである

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    zu2 2014/08/16
  • JIS X 0221:2014附属書JA(参考)日本文字部分レパートリ | yasuokaの日記 | スラド

    一昨昨日の日記の読者から、なぜJIS X 0221:2014に附属書JAを残したのか、という趣旨の御質問をいただいた。それ、規格票の解説3.4 (pp.156-158)に書いてあるんだけど。 私(安岡孝一)個人の視点としては、とりあえずJAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENTを無くしちゃうわけにはいかないだろう、と。まあ、アヤシイ非漢字たちなのだけど、JIS X 0221-1995の時点では規定だったのだし、無くすより残した方が害は少ないはず。で、残すのなら附属書JAかな、と。ならば、残りの5つの日文字部分レパートリは、附属書Aには入ったけど、附属書JAにも書いておいてもいいんじゃないか。そんな感じだったと思う。ちなみに、平成23年12月26日法務省告示第582号「在留カード等に係る漢字氏名の表記等に関する告示」については、法務省入国管理局とも相談してみた

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    zu2 2014/06/27
  • Bitcoinが終焉の危機?! | yasuokaの日記 | スラド

    『Bitcoinは計算量理論から見て「無限連鎖講」である』(日経ITpro、2014年4月2日)の読者から、広瀬隆雄の『ビットコインが「終了」の危機に瀕している ひとりの山師のハッシュレートが51%を超えたため』(Huffington Post、2014年6月17日)という記事を教えていただいた。 ビットコインが「51%アタック」と呼ばれる、悪用の危機に瀕しています。若しこれが常態化すれば、ビットコインの真正さに関する投資家のコンフィデンス(信頼)が崩れ、ビットコインが無価値化するリスクを孕んでいます。そうなった理由は「ジー・ハッシュ・アイオー(Ghash.I.O.)」という名前のビットコイン採掘プールが最近、数度に渡って51%以上のハッシュレートを達成したからです。 にわかには信じられなかったので、Bitcoinのブロックチェーンをここでチェックしてみた。そうしたところ、確かに5月29日

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    zu2 2014/06/17
  • 鍾○ちゃん改名事件 | yasuokaの日記 | スラド

    『判例時報』のバックナンバーをチェックしていたところ、No.1972 (平成19年9月11日号) p.39に、最高裁判所第二小法廷[平成18年(許)第32号]平成18年10月13日決定「名の変更許可申立て事件」を見つけた。最高裁判例集には登載されていないようなので、以下に引用しておくことにする。 (最二小18.10.13棄却。原審東京高決平18.7.20、原々審東京家審平18.5.19) (一) 名の変更許可申立て事件において、戸籍法50条1項の規定が市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)24条2項及び27条に反するか否かが問題となった事案である。 (二) Xは片仮名を含む平仮名書の名前である「しょう・・」を「鍾・・」に変更することの許可(戸籍法107条の2)の申立て(親権者である父母が法定代理人として申立て)をした。原々審は、「鍾」の字が常用平易な字に当たらないなどとして件申立

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    zu2 2014/05/08
  • ケータイ・PHS事業者6社が絵文字を共通化 | yasuokaの日記 | スラド

    日2014年4月24日、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムの6社は、キャリアメール・SMSサービスでの絵文字の数と種類を共通化する、と発表した。2014年5月以降、端末を順次Unicode化した上で、絵文字のUnicodeを完全に共通化することで、携帯電話やPHSにおける文字化けを一掃する予定である。 私(安岡孝一)個人としても、『ケータイの絵文字と文字コード』(情報管理, Vol.50, No.2 (2007年5月), pp.67-73)を書いて以来、7年越しの文字化け一掃の夢が、1つ実を結んだことになる。その間、スラッシュドットの日記でも、様々なイチャモン(これとかこれとかこれとかこれとかこれとかこれ)を書かせていただいた。それでも、ここまで漕ぎ着けて下さった皆様に、この場を借りて厚くお礼もうし上げたい。

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    zu2 2014/04/26
  • 大漢和14365「朘」と29531「脧」は別字なのか | yasuokaの日記 | スラド

    昨日の日記の続きなのだが、では、大漢和辞典の14365「朘」と29531「脧」は別字なのか。14365の方は「つきへん」、29531の方は「にくづき」なので、まあ、同形異字と呼ばれるヤツの一種だ。その意味では別字ともいえるし、どうも、この例では、文字コード上は別々に扱いたい場合が多いらしい。 JIS X 0212は、54区17点に大漢和番号29531を掲げているが、大漢和番号14365はどこにも掲げられていない。同様にJIS X 0213は、2面85区36点に大漢和番号29531を掲げているが、大漢和番号14365はどこにも掲げられていない。これに対し戸籍統一文字は、161600が「つきへん」で、329830が「にくづき」である。CNS 11643は、2-3571が「つきへん」で、2-3853が「にくづき」である。これを受けてISO/IEC 10646は、U+6718が「つきへん」で、U+

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    zu2 2014/04/15
  • 大漢和13928「書」と14294「書」は別字なのか | yasuokaの日記 | スラド

    『IVS vs UCS』(東洋学へのコンピュータ利用, 第24回研究セミナー(2013年3月15日), pp.75-90)の読者から、大漢和辞典の13928「書」と14294「書」は別字なのか、という趣旨の御質問をいただいた。13928は「𦘙」の省画、14294は「𦘠」の省画だということになっている。大雑把に異体字を考えると、13928の方が「𦘙・晝・書・昼」のグループで、14294の方が「𦘠・書」のグループということなので、まあ、同形異字と呼ばれるヤツだ。その意味では別字とも言えるが、だからといって、文字コード上かならずしも別々に扱うべきというわけでもない。 JIS X 0208は1997年改正で、29区81点「書」に、「M13928」と「M14924」を両方とも挙げた。つまり、29区81点は、大漢和13928と14924の両方を包摂していて、これらを区別しないということだ。これ

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    zu2 2014/04/15
    “と”
  • 大漢和398「仮」と398「仮」は別字なのか | yasuokaの日記 | スラド

    一昨昨日と一昨日と昨日の私(安岡孝一)の日記の続きなのだが、では、大漢和辞典398🈩「仮」と398🈔「仮」は別字なのか。398🈩の方は、音がハンで「反(2-3127)に同じ。」 398🈔の方は、音がカで「假(1-835)の略字。」 どうやら、たまたま大漢和番号がカブっているだけで、もともと同形異字のようだ。ならば、これら「仮」と「仮」に対する文字コードはどうなっているのだろう。 JIS X 0208は、1997年版規格票の解説pp.390-391によれば、18区39点「仮」に「ハン」と「カ」の両方を包摂している。戸籍統一文字は004940に「ハン」と「カ」の両方をまとめている。一方、CNS 11643は、3-226Fに「ハン」だけを収録していて、「カ」の方は収録していない。ISO/IEC 10646は、U+4EEEに「ハン」と「カ」の両方を統合して収録している。 さてここで、もし、

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    zu2 2014/04/15
    “一昨日”
  • JIS第1水準と第2水準に対する妄想 | yasuokaの日記 | スラド

    『行政&情報システム』の今月号(Vol.50, No.1)を読んでいたところ、榎並利博の『電子行政の外字問題に寄せて~その反響に応える』という記事にぶち当たった(p.64)。私(安岡孝一)の2013年10月22日の日記、および同27日の編集部あて注意喚起に応えたものらしい。「応えたものらしい」と書くのは、正直なところ、榎並はこの『電子行政の外字問題に寄せて~その反響に応える』で、私の問題意識には全く応えていないからだ。端的には、以下の部分。 筆者の「一般社会においては約3,000文字があれば十分とされている」ことから「行政手続きで使用する漢字をJIS第1水準と第2水準に制限する」という主張は乱暴なように聞こえるかもしれないが、民間企業では社内的にそのような対応をしており、公的個人認証でも同様な対応をしていることからも、それほど突飛な提案だとも思えない。 「乱暴」とか「突飛」とかではなく、現

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    zu2 2014/03/20
  • Re: 不正アクセス禁止法とマイナンバー | yasuokaの日記 | スラド

    2月13日の私(安岡孝一)の日記にも書いたが、マイナンバー施行令(案)の別表は全くのザルなので、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律施行令(仮称)案」に関するご意見を書いた。いましがた送信した内容を、ここにも記しておこうと思う。 施行令別表は、誰が誰に誰の個人番号を提供できるのか、全く不明です。法第九条第五項→法第十九条第十二号→施行令第二十四条と辿る限り、利用範囲も制限されなければ提供方法も制限されないので、結果的に「何でもアリ」の状態になってしまっているからです。仮に、不正アクセス禁止法第九条第一項にもとづき、京都大学が京都府公安委員会に援助を申し出た場合、誰が誰に誰の個人番号を提供できるのか、この別表の第十五号からは全く不明です。京都大学の構成員全員なのか、京都府公安委員会の構成員全員なのか、はたまたそれ以外の誰かなのか、全く不明なのです。このような形

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    zu2 2014/03/20
  • Re: 銀行口座をマイナンバーにひも付けるとどうなるか | yasuokaの日記 | スラド

    今日の日経済新聞(第45997号)に「預金口座にマイナンバー、銀行の負担300億円」と題する記事が載っていた(p.4)。 全国銀行協会は28日、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)を個人が新規に開く預金口座にひも付けする場合、銀行側に300億円の負担になるとの試算を政府税制調査会に提示した。政府税調は個人の資産把握にマイナンバーを活用し、社会保険料や税の徴収を適正化することを目指している。 28日の政府税調の会合では、銀行協会が預金口座にマイナンバーを適用する際の課題を提示した。 新規の口座開設時にマイナンバーの登録を義務付けた場合、システム投資に250億円、事務コストに50億円かかるという。既存の約8億口座にも広げる場合は、さらに数倍のコストがかかるという。 というわけで、あえて銀行側は300億円もの投資をして、むざむざ預金口座数を減らす選択を迫られているわけだ。もちろん、私(安岡孝

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    zu2 2014/03/20
  • Bitcoinは銀行への挑戦なのか | yasuokaの日記 | スラド

    今朝の毎日新聞(東京版だと第49668号)を読んでいたところ、福容子の『ビットコイン“現実通貨”の不便映す』という社説が目についた(p.5)。ざっと読んでみたのだが、Bitcoinに対する妙な幻想があるらしく、かなり不思議な主張が展開されていた。たとえば、以下の部分。 ビットコインは24時間、365日、どこにいてもインターネット上で取引できる。地球の反対側にいる人の口座にもほぼ瞬時に“送金”が可能だ。しかも手数料がほとんどかからない。 では仮想通貨の反対側、つまり現実の通貨の世界はどうか。 例えば1人暮らしをしている大学生の娘に急ぎ仕送りをしなければならなくなったとする。スマホからでも銀行振り込みができる時代だが、平日の夕方以降だと翌朝まで娘の口座には入金されない。金曜の夜なら月曜の朝まで待たされる。 そういう用途なら、娘さんのEdyに直接入金してあげるか、あるいはセブン銀行とかジャパン

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    zu2 2014/03/20
  • Bitcoinは無限連鎖講なのか | yasuokaの日記 | スラド

    ネットサーフィンしていたところ、櫨浩一の『ネット仮想通貨「ビットコイン」は安全か ― コストは誰かが負担しなければならない』(東洋経済ONLINE、2014年1月10日)を見つけた。かなり面白い。 わからないことはもうひとつある。ビットコインのシステムを維持するためのコストである。ビットコインが発行上限に達するまでは、新しいコインの創造がコストを賄うインセンティブになるが、上限に達した後はビットコインの価値が傾向的に増加し続けないとコストが賄えないように思える。経済学の基のキは「世の中に無料の昼飯はない」(誰かがコストを負担している)という原則だが、ビットコインがこの原則に従いながらどうやって維持コストを賄っていくのかが理解できない。 Bitcoinを維持するためのコストは、基的には「計算量」なので、そこがどううまく誤魔化されているかなのだけど。まあ、ヤヤコシイ手順で擬装してはいるもの

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    zu2 2014/03/20
  • Bitcoinの依拠する計算資源は「計算量」であって「データ量」ではない | yasuokaの日記 | スラド

    ネットサーフィンしていたところ、小川敦の『仮想通貨「Bitcoin」の質―「計算資源位制」をもたらすデジタル暗号通貨』(日経ITpro、2014年3月4日)に行き当たった。Mt. Goxが倒産する以前に書かれた記事らしく、今となってはアチコチ面白い点が見られるが、特に以下の部分は噴飯物だった。 インターネットがあらゆるビジネスの基盤となる時代には、計算資源こそが一義的かつ普遍的な価値を持つ。例えば、様々なクラウドサービスを提供するためのデータセンターが各地で競うように建設されているのもそのためである。従って、計算資源をよりどころとするBitcoinが経済的な価値を持つことは理解できるだろう。 さっぱり理解できない。Bitcoinがよりどころとする計算資源は「計算量」だ。一方、データセンターがよりどころとする計算資源は、少なくとも現時点では「データ量」だ。これらは全く異なる概念であり、「

    Bitcoinの依拠する計算資源は「計算量」であって「データ量」ではない | yasuokaの日記 | スラド
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    zu2 2014/03/20
  • 『南伝大蔵経』の著作権は切れているのか | yasuokaの日記 | スラド

    国立国会図書館が「近代デジタルライブラリー」でインターネットに無料公開していた著作権の切れた書籍が、当分の間、館内での閲覧だけに制限されることになった。 『大正新脩大蔵経』(1923年~1934年、大正一切経刊行会、全88巻)については、インターネット提供を再開する。 『南伝大蔵経』(1935年~1941年、大蔵出版、全70巻)については、当分の間、インターネット提供は行わず、館内限定の提供を行う。 つまり、『大正新脩大蔵経』についてはネット公開を再開し、『南伝大蔵経』についてはネット公開を停止する、というのが、国立国会図書館の現時点での結論であり、それをJ-CASTは「著作権切れ書籍データのネット公開停止」と伝えているわけだ。 このJ-CASTニュースを読む限りだと、『南伝大蔵経』の著作権が切れているかのような印象を受けるのだが、少なくとも『南伝大蔵経』の翻訳者(たとえば水野弘元や干潟龍

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    zu2 2014/01/09
  • 文字情報基盤のIVS登録第1弾 | yasuokaの日記 | スラド

    PRI 259の公開レビューが無事はじまった、との連絡をいただいた。Moji_JohoのIVS登録第1弾で、10720字の追加提案であるにもかかわらず、うち9687字のIVSがHanyo-Denshiとかぶっている、という不思議なシロモノだ。 ただ、汎用電子の平成明朝と、文字情報基盤のIPAmj明朝とで、明らかに字形が異なっているにも関わらず、同じIVSを無理矢理シェアしてしまったまま、見切り発車してしまったものがある。ざっと見ただけでも <U+5099 U+E0101> JA4087 MJ006997 6画目の「一」と他画の関係 <U+533B U+E0101> JA1669 MJ007820 「矢」の右下 <U+59FF U+E0103> JA2749 MJ009691 「冫」の下画 <U+5BD9 U+E0102> KS082750 MJ010211 左の「瓜」の右画 <U+6B21

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    zu2 2013/12/12
  • ワープロの絵文字 | yasuokaの日記 | スラド

    SHARP書院WD-A521のマニュアル「WD-A521/A541/A551 日語ワードプロセッサ取扱説明書(文書編)」を読んでいたところ、文字コードの記号一覧のところに、絵文字が160種類ほど収録されているのを見つけた。絵文字の中にマル金とマルビが含まれていることから、あるいは1984年頃にデザインされた可能性が考えられるが、WD-A521それ自体は1990年11月の発売だ。だとすると、これより古い書院にも、絵文字が搭載されているのかもしれない。 ただ、ワープロのマニュアルは、どこの図書館を探しても所蔵がない。SHARPも、既に当時のマニュアルは破棄してしまっており、全く在庫がないようだ。だとすると、個人蔵のマニュアルを探すことになるのだけど、全く雲をつかむような話で…。この日記を読んだ方で、手元に古いワープロ(書院に限らない)のマニュアルをお持ちの方は、ぜひ文字コードのページを調べて

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    zu2 2013/11/25
  • 「出生届」の「よみかた」欄 | yasuokaの日記 | スラド

    一昨日の日記の読者から、「出生届」の子の氏名に「よみかた」の欄が追加されたのはいつなのか、という主旨の質問をいただいた。私(安岡孝一)の知る限り、1972年2月14日付の法務省民事甲第905号通達「出生届書中事件人の氏名欄に「よみかた」欄を設けること等について」以降のことだろう。一部、抜粋してみよう(cf.『戸籍』第308号pp.61-70、第309号pp.72-73)。 「よみかた」欄を設ける届出事件は、出生、就籍、帰化、氏名の変更とする。 「よみかた」欄は、右各届書中事件人の氏名欄の上部に設ける。 「よみかた」については、住民基台帳の事務処理上記入させるものであり、名の傍訓とは異なるものであることを明らかにするため、記入上の注意として、届書用紙の欄外適宜の箇所に「よみかたは、戸籍には記載されません。住民票の処理上必要ですからかいてください。」との趣旨の文言をあらかじめ印刷しておく

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    zu2 2013/10/07
  • JIS X 0212の「黑へん」 | yasuokaの日記 | スラド

    JIS X 0212-1990の規格票を眺めていたところ、「黑へん」のところで妙なことに気づいた。JIS X 0212は76区の最後から77区の最初にかけて、黕・黟・黤・黬・黭・黮・黰・黲・黵・黸の「黑へん」10字を収録しているのだが、黤の「黑へん」だけ規格票でのデザインが違うのだ。規格票p.31を閲覧してもらえばわかるが、黤は「黑へん」の8画目が右上にハネあがっているのに対し、他は全て横棒だ。 どうしてこんなことになったのだろう、と、原案にあたる『印刷産業の情報処理高速化に関する調査研究報告書』のp.273をチェックしてみたところ、やはり、黤は「黑へん」の8画目が右上にハネあがっているのに対し、黕・黟・黬・黭・黮・黰・黲・黵・黸は横棒だった。もしやこれは、と思い、『大漢和辞典』をチェックしてみたところ、検字番号48117の「黑へん」は右上にハネあがっているのに対し、48057・48091

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    zu2 2013/06/19
  • 常用漢字は「外字」なのか | yasuokaの日記 | スラド

    榎並利博の『電子行政における外字問題の解決に向けて』(富士通総研経済研究所研究レポート, No.400, 2013年2月)を読んでほしい、とアチコチから連絡をいただいた。読んでみたのだが、2010年の『常用漢字表』改定にまつわる議論を全くフォローしておらず、そのために、正直かなり頓珍漢な内容となっている。それを端的に示しているのが、【追補2】の以下の文章だろう(p.41)。 時代に即して合理的に物事を考え、外字問題を解決していくのは、来国語審議会の役割ではないだろうか。国語審議会の存在意義が問われていると言っても良いだろう。 存在意義も何も、国語審議会は2000年12月に、『表外漢字字体表』の答申をもって解散した。いまさら存在意義とか言われても、読者は困惑するばかりだろう。こういう調子なので、文化審議会国語分科会が答申した『改定常用漢字表』も全く理解しておらず、その結果、以下のようなわけ

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    zu2 2013/02/27