ブックマーク / iwatam-server.sakura.ne.jp (25)

  • 選挙制度の話

    最近、「やっぱり中選挙区制の方が良かった」なんてことを言い出す人がちらほら出てきたように見受けられます。ひどい議員がわんさかいる今の状況をなんとかしたいのはわかりますが、「前に戻せ」と安易に言う人は、まずはなぜ変えたのかを思い出す必要があります。(どうも、最近この「思い出す」が軽視されているように思うんですよ。) 中選挙区制の問題は、大多数が「こいつはダメだ」と思っている人でも、一部の人が支持していれば当選してしまうところにあります。たとえば、3人当選する選挙区であれば、票は最高でも1/4ちょっとあればよく、普通はもっと少なくても大丈夫。となると、住民全員にアピールするのではなく、一部の人が必ず投票してくれるようにした方がいいことになります。その結果、いわゆる地盤を持っている人はどんな不祥事があっても必ず当選するようになります。いったん当選してしまえば、1位であっても2位であっても同じなの

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    zu2 2023/03/27
    “ひどい議員がわんさかいる今の状況をなんとかしたいのはわかりますが、「前に戻せ」と安易に言う人は、まずはなぜ変えたのかを思い出す必要があります”
  • nerdとgeek

    nerdという英単語とgeekという英単語は、日語ではどちらもオタクと訳されてしまうが、細かいニュアンスを見ていくと、両者はかなり意味が違う。 なお、ここでの話は単に言葉の意味について話をしているだけで、実際にそういう人がいるかどうかは問題にしていないし、現実の人がどちらかの特徴にすっぱり分けられるなんてことも主張していないということを念のため書いておく。 興味の範囲違いを端的に言うなら、広さを求めるのがnerdで、深さを求めるのがgeekだ。図で描くとこんな感じだ。 geekは、普通の人より興味が狭く、その分深い。そして多くの場合、中心軸は普通の興味対象からずれている。 それに対してnerdは、興味が広く浅い。しかし、浅いといっても、普通の人は興味を持たない分野について見れば、それよりは深いと言える。また、人間の当然の限界として、すべての分野を知ることは不可能だ。だから、これは実際の知

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    zu2 2020/04/16
  • 「世間」が見えづらくなってきている

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    zu2 2016/08/23
    “たまにmixiをのぞくと、残ってる人たちはまだみんなバリバリ現役でやってて、昔と変わらないように見えてしまうようなものです”
  • 一貫性という正しさ

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    zu2 2016/08/23
  • Windows 10のアップグレードの話

    Windows 10のアップグレードの話2016-06-29よくわかってない人に何かをやってもらおうとすることの困難さ。自分はわかってると勘違いしてる人はより困難。 最近また、Windows 10へのアップグレードに関するトラブルのニュースを見かけるようになりました。アップグレードが始まったのはもう1年近く前なのに、そしてその時から既に問題は存在していたのに、なぜ今になって(それもアップグレード期限が終わろうとする今になって)騒ぎが起きるのか。もしかしたら注目を集めるためにわざとやってるのかと勘繰ってしまうほどです。 そしてもう一つ思うのが、この問題の根深さです。マイクロソフトの強引なアップグレードのターゲットとしている層が、まさに今騒いでいる層だということです。 マイクロソフトにしてみれば、定期的にバージョンを上げてすべてのPCのユーザーから金を巻き上げるという構図が崩壊した今、もうWi

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    zu2 2016/07/26
    “動作保証というのは、メーカーに問い合わせたときに門前払いされるかたらい回しされるかの違いでしかありません”
  • 言葉と意味

    言葉の誤用の話がよく話題になりますが、言葉の「意味」という概念そのものが怪しくなりつつあるように思います。よく「言葉の意味なんて時代によって変わるものだ」なんて言う人がいますが、これは危険な兆候です。 言葉の意味をきちんと確かめるという習慣が、なくなりつつあるように見えるのです。使っている言葉の意味をはっきりさせれば解決できる問題が、それをしないせいで解決しない。しかも、言葉の意味をきちんと文章で書くということができない。そういう人が増えているように思うのです。もしかしたら数としては増えていないのかもしれませんが、そういう人が言論の場に出てきてしまってきているように見えるのです。 たとえば、「優先席では老人に席を譲りましょう」みたいなことを言うと、「最近の老人は元気だから譲る必要はない」というようなことを言う人がいます。 確かに最近では、70代くらいでも元気な人は多いです。これは、「最近の

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    zu2 2016/02/26
  • 二大政党制の話

    懲りずにまた政治の話を続けます。 アメリカの大統領選関連のニュースを見ていると、日と違うなと思うのが、ああやって論戦している相手が同じ党内だということです。日であれをやったらどうなるでしょうか。ニュースでは、民主党なんかで賛成派と反対派に分かれていると「党分裂の危機」みたいに言われて、いかにもそれが悪いことのように思われてしまいます。しかし、来、二大政党制というのはそういうものなんですね。 政治家を大ざっぱに2つのグループだけに分けると、どうしてもその中にはいろんな人がいて、考え方の違いが出てきます。それは悪いことではなく、むしろ好ましいことです。そうやって、いろんな人がいる政党の中で活発にまず議論する。党の中だったら、体面を取り繕うこともなく、腹を割った議論ができるはずです。そこで議論を尽くしてからようやく国会の場に持っていくことで、全体の場である国会では初めからレベルの高い議論が

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    zu2 2016/02/26
  • エスカレーターの右側空けの話

    他のところではどうだか知りませんが、少なくとも名古屋の地下鉄では、エスカレーターは走ったり歩いたりせず、止まって乗らなくてはいけないというルールになっています。にもかかわらず、みんな右側を空けて乗るんですよ。 実際、東京に比べてのんびり屋が多いのか、あるいは東京ほど地下深くないからなのか、実際に歩いている人はあまりいません。なのに、律儀に右側を空けているんです。 私は普段は階段を昇っていくのであまり気にしてなかったのですが、この前たまたまエスカレーターで昇る羽目になって、この困った現象に出くわしました。 右側空けの実害として、エスカレーターが傷むとか、すれ違いの事故が起きるとか、いろいろ挙げられています。しかし、ここ名古屋(の通勤時間以外)では、別の実害があります。空いているのにほとんど誰も歩いて行かないから、輸送力が落ちて、入口が混雑するんです。当に誰も得してない状態です。 公式に「や

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    zu2 2016/01/23
  • 消費者と生産者

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    zu2 2016/01/12
  • 日本人と善

    人はよく「性善説」だと言われます。私もそんな感じに思っていました。しかしどうも、よくよく見てみると、それってなんか違うな、と思うようになりました。むしろ逆で、日人は人間の「善」なんて全然信じていないんじゃないか、という気がします。人間の理性とか、誠実さとか、信頼とか、気高さとか。むしろこういったのは、アメリカ人の方が信じているんじゃないか、という気すらします。 日人の言う「性善説」、そこで言う「善」とは何かというと、「和を乱さず規律を守って人に迷惑をかけないこと」でしかありません。つまり、日人の言う「性善説」とは、「他の人もちゃんとルールを守るだろう」という仮定のことであって、それ以上のことは何も言っていないように思うのです。 誰が言い出したのか知らないけれど、「しない善よりする偽善」などと言い出す人がたまにいて、「偽善という言葉の意味をわかってないのか」と思っていたんですが、「

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    zu2 2015/12/07
  • 大手の安心

    最近またマンションのくい打ち工事での偽装のニュースがありました。自分に関係のあるニュースじゃないんですが、いろいろと思うことがあります。 インタビューで、住人が「大手だと安心してたのに」と言っていたのが気になりました。東芝が決算を偽装し、フォルクスワーゲンがプログラムに細工をするこの世の中で、大手だと何が安心なのだろうかと。 大手だと安心なことといえば、お金があることと、夜逃げできないことです。今回は偽装がわかって補償もされるのだから、かなり良かったケースではあります。そう考えると、「大手だと安心してたのに」ではなく、逆に「大手だから偽装があってもちゃんと補償するだけの金があって安心だ」となるはずで、それこそが「大手の安心」であるはずです。逆に、それ以外に何の安心があるのか。 たとえば、野菜だと、ちょっと前に「生産者の顔が見える」というのが流行りました。実際に顔が見えたからといってどうだと

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    zu2 2015/11/18
    “「大手だから偽装があってもちゃんと補償するだけの金があって安心だ」となるはずで、それこそが「大手の安心」であるはずです。逆に、それ以外に何の安心があるのか”
  • リスクを考えるということ

    今回は微妙に前回の話の続きです。 最近ニュースなどを見ていると、日人は何か問題が起こったときの対処が苦手な感じがするなぁと思います。といっても、外国のことをそう知っているわけでもありませんが。 たとえば、「何日までに○○を作る」という話があったとして、これだけで契約だと思ってしまう人が結構多くいます。しかも、ちゃんと契約書を作ろうとすると、「できなかった場合にどうするかはその時相談して決める」なんてバカな文面になったりします。その時に相談しても遅いでしょうに。 そして、「何日までに○○を作れ。できなかったら××円払え」みたいな結論になったとして、これ全体で約束だとは思ってない人が多くいます。当だったら、これ全体で一つの約束事ですから、当日まで他の事をやってて「いやぁわりいわりい、全然できてねーからさぁ、しょーがないから××円払うわ」でもいいはずなのですが、なぜかこうなると怒り出す人がい

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    zu2 2015/11/18
  • ルールと日本人

    昔、ヨーロッパに旅行に行ったとき、電車の切符の扱い方の違いを感じたことがありました。 1日乗車券を使ったのですが、街角の雑貨屋みたいなところで券を買って、自分で今日の日付に印をして、あとは持っているだけ。路面電車だったので、好きなところで乗って好きなところで降りればよく、誰もチェックしたりしませんでした。ほんとにこんなんでいいんかな、とちょっと心配になったりもしました。 たまに検札があって、そこで万が一違反していたりするとどんな言い訳も通用せずに高い違反金を取られるらしいのですが、それが抑止力になっている(事情はよく知りませんが、抑止されているんだと思います)のが、面白いと思うのです。 同じシステムを日で導入したらどうなるでしょう?やはり日ではキセルが横行してうまく行かないでしょうか。そんなに日人はモラルがないとは思いたくはありません。しかし、もし日でもうまく行くというのであれば、

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    zu2 2015/11/18
  • 相手の立場で考えるということ

    最近、相手の立場に立ってものを考えることができてないように見える人たちがよく目につくような気がします。これは、思いやりがないとか、相手のことを考えないとかいうことではありません。「自分」を「立場」と切り離すことができないという問題に見えるのです。 日では、よく「相手の身になって考えなさい」とか「相手の気持ちを考えなさい」と言われます。そして、「相手の立場に立って考えなさい」というのも、同じ意味の言葉としてとられがちです。しかし、両者には大きな差があります。 相手の「身」とか「気持ち」というのは、主観です。それに対して、「立場」というのは客観です。「相手の立場に立つ」というのは、相手の客観に立った上で、自分の主観で考えるということです。これができない人が多いように見えるのです。 これができない人は、適切に「考える」ことができないので、全肯定か、その裏返しの全否定しかできなくなってしまいます

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    zu2 2015/10/17
  • コミュニティの崩壊

    ネットで、右翼的な発言をする人が増えた(と皆感じている)。ここではこういう人をネット右翼と呼ぼう。わざわざ新しい言葉を当てたのは、これが当の「右翼」とも違うからだ。 物の右翼は、我々日人が一致団結して、お互いを仲間とみなして行動しなくてはならないと説いている。右翼が天皇崇拝をするのも、これが「日人の魂」であり「日人の証」だからだ。現代風に言えば、「日国の象徴であり日国民統合の象徴」であるからだ。つまり、天皇崇拝とは、それが象徴している日という国を大事に思っているということであり、同様に日という国を大事に思っている人の集団が日という国である。 で、これは実を言うと、市民運動家などの、今皆が左翼だと思っている人々にも通じる考え方である。こうした人々は、我々地球人が一致団結して、お互いを仲間とみなして行動しなくてはならないと説いている。つまり、「仲間」の範囲が日か地球全体か

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    zu2 2013/02/12
  • ゲーム世代

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    zu2 2012/06/19
  • 政治家を選ぶ基準

    この前の選挙が民主党の大勝に終わって、日政治がいろいろと変わりつつある。そして、それに政治家だけでなく、国民もとまどっているように見える。たしかに、社会党がなくなり、イデオロギーという対立軸がなくなってから、政治とは何なのということかがわかりにくくなった。 今の政治談議を見ていると、どうも政治への参加意識が欠けているように思える。「お前も立候補しろ」と言っているわけではない。「自分たちの代表を国政に送り出す」という意識に欠けているということだ。 たまに、「こいつは政治家のくせに頭が悪い」と言う人がいる。そういう人はたぶん、政治家とは何かということがわかっていない。政治家は、頭が悪いのが当たり前だ。もしかして、頭のいい人に一票を投じているのか?もしそうだとしたら、考えを改めたほうがいい。 頭のいい人に一票を投じたらどうなるか。きっとそいつは、頭のいい人の論理に従って、頭のいい人のための政

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    zu2 2012/06/19
  • エロとグロの話

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    zu2 2012/06/19
  • 細切れにされた文章

    細切れにされた文章2010-10-20他人の文章をしっかり読んでいないのではなく、読むことができないのだ。 ネット上で、誰かの発言に対する反応を見ていて、違和感を感じることがいくつかある。筋とは関係のない一発ギャグに対して過敏に反応したり、文に書いてあることをわざわざ質問したり。要するに、元の発言をちゃんと読んでないんじゃないかと思われるのだ。 これを「文章をちゃんと読んでないのが悪い」で済ますのは簡単だが、どうもそれだけではない、もっと根的な問題をかかえているようだ。 文章をちゃんと読んでないように見えるこの手の事例は、彼らが「文章を読む」ということを次のように処理しているのだとすると、とても納得がいく。 文章を最初から1文ずつ読み込み、意味を解釈する意味が解釈できないなら、それはノイズとして破棄する。その1文が正しいなら、それを頭の中にインプットする。その1文が間違っているなら、

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    zu2 2012/06/19
  • 本音と建前

    音と建前という概念は、外国の人にとってはどうもよくわからないと言われる。では日人はそれをきちんと使い分けてているかというと、最近ではどうも怪しい気がする。 そもそも、音と建前とはいったい何かということから、見ていくことにしよう。 建前というのは概念の世界であると考えるとわかりやすいだろう。そうすると、「音と建前」という言葉は、「現実の世界と概念の世界との間にある違い」を示していると言える。そうすると、「音と建前を使い分ける」とは、この違いを意識して考えるということだ。 建前の世界には、「音と建前」という概念はない。建前の世界の中では、どこまでも建前のみが正しく、例外など存在しない。だから、「音と建前」を持ち出すのは、必ず音を言う側だ。「当はこの書類は昨日までに提出しなければならなかったんだけど、どうせ作業を始めるのは午後からだから、今日の午前中までにここに持ってきてくれれ

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    zu2 2012/06/19