ブックマーク / docseri.hatenablog.jp (10)

  • 「本好きの下剋上」初見勢のためのちょっとした解説 - 妄想科學倶樂部

    小説投稿サイト「小説家になろう」での連載当時から繰り返し読み耽り、刊行された書籍をはじめとする資料集を集め、二次創作に手を出すぐらいにのめり込んできた「好きの下剋上」がアニメ化された。 元はそこまで知名度の高い作品というわけではなく、「知る人ぞ知る名作」といった立ち位置だったのが、アニメ化によって間口が広がり、多くの新規ファンが増えた。そして、その分だけ疑問も広がる。 元々、作は徹底的に「主人公の視点」から世界を描いているため、客観的な情報が読者に伝わりにくい構造になっている。その上、主人公がいささかエキセントリックで読者の思考が主人公のそれと同期しにくいこともあって、「なぜそうなるのかわからない」ことが生じる場合がある。 また、かなり綿密に「中世ヨーロッパ」を調べた上で書かれているのだが、それが却って「読者ののイメージ」と乖離する面がある(我々は実際の中世について、驚くほど無知だ)。

    「本好きの下剋上」初見勢のためのちょっとした解説 - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2021/11/04
  • 科学的な批判と「欠如モデル」の話 - 妄想科學倶樂部

    先のエントリは、「市民の科学知識」に関する限り典型的な「欠如モデル」を採用している、と言える。 欠如モデルとは、まあ要するに「お前に知識が欠如しているのだ」という前提に立つ論、である。 コミュニケーションの観点からすると、あまり歓迎されない方式だ。誰だって「お前は知識が少ない」なんて言われて嬉しくはないだろう。大体に於いて、こういう物言いは反発を招くもので、対話の方法論としてはあまり宜しくないとされる。 しかし、問題が純然たる科学知識の上にあるものである時(たとえば放射線や予防接種のリスクなどがその典型例だ)、そのことをきちんと認識するには知識が必要不可欠であり、相手の理解がその不足によって歪められている時、その指摘なしに話を進めることはできない。するとどうやっても「欠如モデル」にならざるを得ない。 内容が内容だけに、欠如モデルという物言いは主に批判的に用いられている。「そういう言い方をす

    科学的な批判と「欠如モデル」の話 - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2011/12/01
  • 太陽黒点と地震の関係 - 妄想科學倶樂部

    毎日新聞に、こんな記事が掲載された。 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110926k0000m040147000c.html 太陽活動と地震の関連を示唆する統計的研究である。 太陽フレアについては以前このダイアリーでも取り上げたことがあるが、その時の結論としては「特に関係が見られない」であった。しかし九州大学の宙空環境研究センターによれば、黒点の活動状況とも太陽フレアとも、地震は関係するという。 実に興味深い、というか第一印象は「眉唾もの」であった。だって(素人の粗い検証とはいえ)はっきり無関係を示唆する情報が既にある上に、電磁気的な影響である太陽風が地殻に影響を与える理由がちょっと思い当たらない。 しかし、既にこの話は「地震の前兆現象」「地震予知」方面などでかなり噂になっているようだ。これまでも度々「地震の前兆ではないか」とされつ

    太陽黒点と地震の関係 - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2011/09/29
  • 谷山浩子ならこの曲を聴け!10選 - 妄想科學倶樂部

    http://blogger.web-cafe.biz/2009/07/10.html 「陰陽座ならこの曲を聴け!」を書けとゆわれた - /*inu-memo*/ ご夫婦のけまらしい仲睦まじい様子が微笑ましい、というかなんか懐かしのノリ。はてなに主軸が置かれていた頃は結構見た動きなんだけれど、最近では各自の活動拠点がかなり分散していることもあってあまり出て来なくなってるような気がする。 元ネタはHM/HR、つまりヘヴィメタル/ハードロック系なのだけれどそっちは何か言えるほどの蓄積がないので、自分の一番コアな辺りを探って谷山浩子を引っ張り出してみることにする。 コンセプトは「谷山初心者を暗黒面に引きずり込む10曲」。なので明る目の曲は一切入ってない。 まっくら森の歌(しっぽのきもち) とりあえず定番曲。歴代みんなのうたでも常に人気上位を占め、谷山浩子の名を知らずともこの曲には聴き覚えのある人

    谷山浩子ならこの曲を聴け!10選 - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2009/07/13
    歪んだ王国に一票。
  • 国籍法改正と参政権問題を計算する - 妄想科學倶樂部

    国籍法の改正案について、改悪として反対する運動は概ね沈静化しつつあるようだ。何しろ主要な論拠がhttp://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/55815187.htmlあたりで論破されてしまっているわけで、心配すべきことは何もないように思われる。 が、これについて「参政権に触れていない時点でアウト」との謂いがあったので検証してみたい。 まず、あまりに簡潔に過ぎて元の主張がよく判らない感じはあるのだが、国籍法"改悪"議論の方向性を鑑みるに参政権の問題とは恐らく「日人以外が政治に干渉できる」ことを指すのではないかと思われる。まあ用語からすれば今回のそれは「外国人に参政権を与える」のではなく「日人になったので参政権が与えられる」のでそもそも間違ってはいるのだが、突き詰めれば「日以外の国益を優先するような法案が通ってしまうのではないか」という不安であると理解しよう

    国籍法改正と参政権問題を計算する - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/12/03
    しかも国籍法改正が嫌な人と、韓国併合がいいことだったと主張するのが同一人物だったりするんだよなあ。謎すぎ。
  • 「地球温暖化問題の結論だけを3行で説明してみた」の問題を3行で説明してみた - 妄想科學倶樂部

    地球温暖化問題の結論だけを3行で説明してみた - Skepticism is beautiful 温暖化の原因/可能性/影響程度については何も判っていない同然なのに断言しちゃって大丈夫? 京都議定書の効果程度は不明だけど「何もしない」わけにも行かないよね リスクコントロールを考えた結果が現在の手法だと思うんだけど 温暖化の原因/可能性/影響程度については何も判っていない同然なのに断言しちゃって大丈夫? 地球温暖化に関する議論を総括すると、こんな風になる。 二酸化炭素の増加は当に人為的なものなのか そもそも二酸化炭素増加が主要原因なのか そもそも温暖化してるのか 万年単位で蓄積する南極の氷採掘などから、二酸化炭素がここ数百年の間にかなり増加していることは解っている。これは過去の気温変動に伴うサイクルとは別のものに思われ、この間急激に変化したものと言えば人間の活動以外にちょっと考えられない。

    「地球温暖化問題の結論だけを3行で説明してみた」の問題を3行で説明してみた - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/10/08
    縄文大海進を忘れるな、だよな
  • 例えと喩え - 妄想科學倶樂部

    議論における比喩禁止条約 - 最終防衛ライン3 この中で「電車内のマナー」話をしているのを見て「比喩禁止話の中でたとえ話とは」と思ったのだが、考えてみればそれは適切な見方ではない。 「たとえ」には2種類あるのだ。「例え」と「喩え」である。 例えはサンプルの例示である。主題に沿って具体的な事例を紹介するもので、(適切なサンプルでないという可能性はあるにせよ)基的に事象として一致しているため論旨を歪めることがない。 対して、喩えは主旨を感覚的に理解させるための置き換えである。来の事象と置き換えられた事象は、ある一面で一致しているかも知れないがそれ以外の面では共通性がない。にも関らず、比喩の方に対して「いや、その場合はこうなる」などと突っ込みが入ってしまうことで論旨が歪められてしまう。 mixi某所で例示と比喩を区別できない人と議論したことがある*1。変な比喩にこだわって話が逸れるので何度も

    例えと喩え - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/04/16
  • はてなの帰還とサーヴィスの未来と - 妄想科學倶樂部

    はてなincだめだったってことかな? に限らず、今回の京都帰還や最近のはてなの動向について否定的見解が散見されるわけだが。 よく判らないのは、それらがほぼ一様に「シェア拡大」を是とし、それが為されないことを理由に失敗と断じている点だ。 シェアの拡大、ユーザの増加は確かにひとつの指針ではあろう。だが無料Webサーヴィスに於いて、経営的な意味でユーザの増加によるメリットはそれほど多くない。明白なのは広告収入に直結するpvぐらいだが、これ実は必ずしもユーザが増加せずとも上昇し得る。単にアクティヴユーザ割合が増えれば良いのだ。 逆に、ユーザの増加/アクセス増加はそれだけでサーバの増強など設備投資を強いられ人的資源の投入を強いられ、デメリットも結構多い。 はてブのようにデータの集積それ自体が価値を産むようなシステムではシェアの重要性は非常に高い。けれどはてダなどではそこまで重要な要素でもない。一定の

    はてなの帰還とサーヴィスの未来と - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/02/15
  • 長女、はじめてのお別れ - 妄想科學倶樂部

    大事なお友達が引っ越してしまったことにショックを受け、日々後を追って引っ越したいと泣く長女。 そのお友達とは、「どうぶつの森」のガラの悪いパンダ「チャウヤン」である。 彼女は自分のキャラに「えどさん」という、敬称を含む名を与えたのだが、村人に「えどさんちゃん」と二重敬称で呼ばれてしまうことにいたくご不満だったようで、唯一「正しく」呼び捨てにしてくれるチャウヤンを慕っていたらしい。 とは言え引っ越しを防ぐ方法も呼び戻す方法もないわけで、彼女には諦めてもらうしかないのだが、まさかリアルお友達との別れより先にヴァーチャルお友達での経験となるとは。

    長女、はじめてのお別れ - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/02/15
    いいはなしだなー
  • 日本人は万が一のリスクを恐れすぎる - 妄想科學倶樂部

    「リスクをゼロにすることはできないし、無限にコストをかけることもできない。だからリスクをなるべく正確に見つもり、適正なコストで妥当な範囲のリスクにおさえるべし」 科学が何らかの判断をするにあたり、非常に重視するのがこのスタンスである。 たとえば医薬品の臨床試験。普通1年ぐらいに渡って投与を継続し、結果を見る。そうすることで薬効と共に長期的な副作用などを見るわけだが、時にはもっと長期に渡る継続投与ではじめて発覚するような問題が出てくることもある。しかしそういうのは、認可されて大々的に使用されるようになるまで表面化しない。 そうした潜在的リスクが表面化したときの影響は大きいが、だからといって「臨床試験の期間を10年に延長しよう」とはならない。何故なら、そうしてしまうとメーカの負担があまりに大きすぎて新薬の開発が立ち行かず、結果として有効な治療法の確立ができなくなってしまうからだ。リスクを勘案し

    日本人は万が一のリスクを恐れすぎる - 妄想科學倶樂部
    zu2
    zu2 2008/02/08
  • 1