書店で手にとって買った。 自営業(イラストレーター)である著者がこのまま仕事が枯れていく不安にかられながら、自営業でどのような老後を過ごしている人たちがいるかを取材したり、どう対策をとったりしたらいいかを専門家に聞いたりしている。 本書を読んでいいると、あれこれしゃべりたくなる。 へえ、そうなんだ、とか、いやそうじゃないだろ、とか。反論したりサカナにしたりして。 あれこれ不備があるとか、そこをもっと…という不満があるけども、そういうものは、不思議なことに本書の瑕疵としては現れず、この本を起点に自分の老後や他の人との老後の話題に想像が広がっていった。 実際、この本を読んだ後に、新聞で大江英樹・井戸美枝『定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門』(日経BP社)の紹介記事(読売夕刊2017.4.17)に目が向き、それを買って本書と比較してしまった。 そういう意味では楽しめる一冊であ
