典型的な大学生は、3年生の夏くらいから、少しずつ就活を意識しはじめる。友人がサマーインターンシップに行き始めたり、面接帰りにスーツで大学に来る人間が現れたりして、自分も何かやらないとやばいんじゃないか、と焦りはじめる。秋ごろからは就活団体の主催するセミナーや、合同説明会にちょっと参加してみたりする。4年生になると、本格的に就職活動がはじまり、実際に何社も試験や面接を受けたりする。友人に会えば、内定をとったとらないの話以外しなくなる。 さて、彼らのうちの何割が、本当に就職をしたいと心から思っているのだろうか。 実際にやりたい仕事があって、その仕事に着くために就職活動をしている人はどれだけいるのだろう。たぶん、3割にも満たないだろう。現実は、周りが就活をすることに流され、渋々自分の進路を決定しているというケースがほとんどなんじゃないだろうか。 特にやりたい仕事もないが、周りが就職活動をしている