このブログは2012年に書籍化を目指して立ち上げた。 それなりのステータスがあって、それなりの給料がもらえる会社。自分で望んだ場所だったのに、それがあと30年以上続くと想像したとき、途方もなく退屈な時間の連鎖のように感じられたのだった。<予想できる楽しさ>がくり返されることが想像できた。 ブログをバズらせて、Web媒体で連載を持って、書籍化の依頼をもらう。これが自分の描いたシンプルなシナリオだった。<予想できない楽しさ>を獲得したいという動機だった。 自分がサボってしまったこともあって、想定よりは時間がかかってしまったけれど、Web媒体・出版社のご好意があって、幸運にも描いたシナリオ通りに実現することができた。 あの頃、考えていたのは「たまにしか更新されないけど、更新されたときにはめちゃくちゃ面白い文章が読める」と思ってもらえることだった。 無料で、書籍並みに濃く、重く、深い考察がされた内