今日は、精神科の日常的な活動のなかで出会い、考えさせられた出来事について書いてみたいと思う。 これは、けっして発達障害の専門的な話ではない。 ただ、発達障害と指し示される人々、ひいては人間全般についてこういう考え方のアングルもある、ということを示すには一例にはなっていると思う。 ASD(自閉スペクトラム症)の「生きづらさ」とは? 先日、ある精神医療関係のカンファレンスの席で、ベテランの人が4月に入ったばかりのルーキーに、こう問いかける場面があった。 「○○さん、あなたは、ASDの生きづらさとしてどんなものを連想しますか?」 ASDとは自閉スペクトラム症のことで、古典的な自閉症や、アスペルガー症候群とも呼ばれる高機能自閉症、広汎性発達障害などをひっくるめた疾患概念だ。 コミュニケーションの難しさがよく知られるが、感覚過敏や特別なこだわりなども徐々に知られるようになってきている。 他の精神疾患
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