国立大学法人京都大学と国立大学法人広島大学は、財団法人高輝度光科学研究センターと共同で、長年の謎とされていた「負の誘電率をもつ電子ガスが実在する」ことを世界で初めて証明した。 国立大学法人京都大学(総長 尾池和夫)と国立大学法人広島大学(学長 牟田泰三)は、財団法人高輝度光科学研究センター(理事長 吉良爽)と共同で、長年の謎とされていた「負の誘電率をもつ電子ガスが実在する」ことを世界で初めて証明した。低密度の電子ガスが負の誘電率をもつという理論予測は、ウィグナー以来発展してきた多体電子論の大きな成果のひとつである。しかし、その実在性については長く疑問視されてきた。我々は、高温高圧技術を用いることにより、アルカリ金属流体を膨張させ、その中の電子ガスの密度を大きく減少させることに成功した。今回、この手法と SPring-8の放射光を組み合わせることにより、負の誘電率をもつ電子ガスが、単なる想像
系外惑星からのスペクトルが初めて測定された 大気の分析、本格的に 【2007年2月22日 Spitzer News Room】 NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによる観測で、系外惑星のスペクトルが恒星のスペクトルから分離され、大気の成分が初めて直接調べられた。大気中に「何が有るか」だけではなく、「何が無いか」もわかるようになり、ある重要な物質が無かったことに研究者たちは驚いている。 HD 189733bの想像図。厚いちりの層が、存在するはずの水やメタンを覆い隠していると研究者たちは考えている(提供:David A. Aguilar (CfA)) 「スペクトルの引き算」を説明する概念図。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/R. Hurt (SSC)) スピッツァーによってスペクトル(解説参照)が明らかにされた系外惑星は、ペガスス座の方向153光年の距離にある「HD 2
【2007年2月21日 ESA News】 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のガンマ線観測衛星インテグラルが、超高速で自転する中性子星に由来するとみられる信号をとらえた。解釈が正しければ、中性子星は1秒間に1,122回転している。従来の理論をはるかに上回る数値で、遠心力で中性子星が分裂してしまう限界速度に近い。 インテグラルが観測したのは「XTE J1739-285」と呼ばれるX線源。ふだんは検出できないが、間欠的にX線を放つのが特徴だ。1999年にNASAのX線観測衛星RXTEが発見し、2001年、2003年、そして2005年にX線バーストを起こしているのが確認されている。 XTE J1739-285の正体は、中性子星(解説参照)がほかの恒星の周りを回っている連星らしい。中性子星はとなりの恒星からゆっくりとガスを引き寄せるが、それが表面に5〜10mほど積もると、爆発的な熱核反応が始まり、数秒
【2007年2月21日 NASA JPL News Releases】 NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)が、岩石の特徴から火星に地下水が流れていた証拠を発見した。このような地形をさらに詳しく調べることで、かつて火星の地下に存在した可能性のある微生物などに関する化学的プロセスが明らかにされるかもしれない。 カンドール谷(Candor Chasma)にとらえられた地層の画像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Univ. of Arizona ) 水の存在を裏付ける証拠は、火星のカンドール谷(Candor Chasma)にある露出した地層の特徴から明らかとなった。その特徴は、“鉱化作用”によって形成されたと考えられている。”鉱化作用”とは、地表にある鉱物が液体に溶け込み、その液体が断地層の間から地下へと入り込み、さらに地下にある岩石の割れ目に沿って液体中の鉱物
2007年2月16日、東京・機会振興会館において、総合科学技術会議 科学技術連携施策群 次世代ロボット連携群 平成18年度成果報告会「次世代ロボット共通プラットフォーム技術」が開催された。主催は内閣府。共催は総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省。 総合科学技術会議とは、内閣府へ平成13年に設置された、4つある「重要政策に関する会議」のひとつである。この中にある“科学技術連携施策群”は、この会議によって国家的・社会的に重要かつ関連府庁が連携して進めるべき、と決められた8テーマで構成されている。次世代ロボット連携群はその1つとして「次世代ロボット共通プラットフォーム」を社会に提供することを中核的なミッションとして平成17年度から展開しているものだ。今回は2年目となる平成18年度の成果報告と、関係各省の担当者が出席したパネルディスカッションが行なわれた。 ● 共通プラットフォー
発表・掲載日:2007/02/23 小さな分子の形の変化を直接観察 -世界初の有機分子の構造の電子顕微鏡観察:分子の構造変化の動画撮影に成功- 発表概要 刻々と時間変化する有機分子の一分子一分子の形と運動の直接観察に世界で初めて成功した。研究目的に合わせてまず、細胞膜の主成分である脂質分子に似せた化合物を合成した。これを真空中で揮発させてカーボンナノチューブの中に入れて、高分解能電子顕微鏡で観察すると、飽和炭化水素の鎖の動きや、チューブの中を往復する様子を秒の単位で観察できた。これまで誰も見たことのなかった分子の動きが約一分にわたる動画として記録された。 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)中村活性炭素クラスタープロジェクトのもと、研究総括である中村栄一 教授(東京大学)、末永和知 博士(産業技術総合研究所)と東京大学の磯部寛之 助教授の共同研究チームは、
MP3/WAVE/Ogg Vorbis音声を解析し、強く出ている音程をピアノロール風に表示できる耳コピ支援ソフト「WaveTone」v1.0が、7日に公開された。Windows 98/Me/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。 「WaveTone」は、MP3/WAVE/Ogg Vorbisファイルをスペクトル解析して、縦軸で周波数、横軸で時間、色で周波数ごとの音量を表したグラフを表示できるソフト。グラフの右側には縦に並んだ鍵盤が表示されており、周波数が音階で区切られているなど、グラフをシーケンサーソフトのピアノロール風に表示するのが特長。楽曲を“耳コピ”する際にどの音程が出ているのかを探す参考になる。 また、横軸は秒単位のほか指定したテンポでの小節単位で区切ることが可能で、この際はファイルの再生開始点と楽曲の開始時間のずれをミリ秒単位で指定
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