アホロートルの「強力な再生能力」を可能にする遺伝子を同定 2007年11月30日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Kristen Philipkoski モントリオール大学の研究チームが、メキシコの湖に生息するサンショウウオの一種、アホロートル(Axolotl)の四肢再生を可能にする遺伝子を同定した。[アホロートルは、日本ではアルビノ個体が「ウーパールーパー」という名前で販売されている。再生能力が非常に強く、脳の一部を再生した例もあるという。] 「TGF-beta 1」と呼ばれるこの遺伝子は、新しい細胞の発生や動きを制御し、アホロートルが四肢や尾、顎(あご)、脊髄、さらには脳の一部といった複雑な組織を再生できるようにしている。 研究では、アホロートルのTGF-beta 1の働きを抑制する薬物が使用された。この薬物を投与されたアホロートルは四肢を再生できず、この
酵母菌の寿命が10倍に:人間に応用できる部分とできない部分 2008年1月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brandon Keim 南カリフォルニア大学の研究チームが、ある生命体の寿命延長記録を樹立した。 残念ながら、その生命体はヒトではない。パンを焼くのに使われる酵母菌(イースト)だ。しかしだからといって、この実験で使われた食事制限と遺伝子操作という手法の組み合わせが、ヒトの役に立たないとは限らない。 老年学を専門とするValter Longo博士の率いる研究チームは、『RAS2』と『SCH9』という2つの遺伝子を欠いた酵母菌を培養して、今回の実験に使用した。これら2つの遺伝子は、酵母菌の場合は老化に、ヒトの場合はガンに関係するとされている。 実験では、遺伝子操作をした酵母菌に与えるカロリーを制限したが、カロリー制限はこれまで実験が行なわれている、酵
蚊を絶滅させるための「遺伝子組み換え蚊」 2008年1月29日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal Oxitec社の技術は、ネッタイシマカの遺伝子を操作する。この蚊は主に熱帯地方に生息し、デング熱と黄熱を媒介する。 Image:米疾病管理センター(CDC) イギリスのバイオテクノロジー企業、Oxitec社の研究者たちが、若いうちに死ぬようプログラムした遺伝子組み換え蚊によって、デング熱の蔓延を抑制できる確証を得たという。 デング熱は、蚊が媒介する感染症だ。マラリアが農村部でよく発生するのに対し、デング熱は主に発展途上国の都市部を襲う。 Oxitec社によると、オスの遺伝子組み換え蚊を作って自然界に放ち、野生のメスと交配させることで、蚊の個体数を大幅に減少させることができるという。これらの蚊から生まれた子には、生殖機能が発達する前に死
とある昆虫研究者のメモと日記。主に面白いと思った論文の紹介をしています。リンクフリー。コメント大歓迎。遅ればせながら明けましておめでとうございます。色々考えたのですが新年一発目は虫以外の論文を紹介することにしました。 ←今年も宜しくお願い致します。 Thomas E. Sussan, Annan Yang, Fu Li, Michael C. Ostrowski & Roger H. Reeves Trisomy represses ApcMin-mediated tumours in mouse models of Down's syndrome Nature 451, 73-75 (3 January 2008) ダウン症候群は21番染色体のトリソミー(通常二本の染色体が三本になる)によって引き起こされる。以前から、ダウン症候群の人はがんになりにくいとする報告があったが、そうでないと
<研究の背景> ワクチンは現存する医療技術の中で、その起源が最も古く、かつ有効なもののひとつです。近年の免疫学の発展と、遺伝子組み換え技術や化学合成などの技術革新によって、より戦略的なワクチン設計が可能になってきています。 その中で注目を浴びている新型のワクチンとして、DNAワクチンと呼ばれるものがあります。DNAワクチンとは、プラスミドDNAと呼ばれる細菌由来の環状DNAに抗原を発現する遺伝子を組み込んだもので、生体に投与すると、その抗原に特異的な免疫反応を誘導します。従来のワクチンに比べて、製法が簡便でコストも抑えられるため、各種感染症やがん、アレルギー疾患などに対する新たなワクチンとして広く研究され、その臨床応用が世界レベルで進んでいます。ヒトではまだ認可されたものはありませんが、動物用ワクチンとしてウマの西ナイルウイルス感染症、養殖サケのウイルス感染症、ペット犬の悪性黒色腫(メラノ
骨髄などから得られる間葉系幹細胞は、採取後数週間で増殖・分化能が激減するので再生医療への応用を狭めている。 この幹細胞に単一の遺伝子を導入し、増殖能と分化能(骨分化)を回復させることに成功した。 すでに臨床利用されている幹細胞の能力を高めるので、臨床応用への距離が短い。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)セルエンジニアリング研究部門【研究部門長 三宅 淳】大串 始 主幹研究員は、ステムセルサイエンス株式会社 郷 正博 主席研究員(当時)らとの共同研究により、増殖・分化能力の低下したヒト間葉系幹細胞に単一の遺伝子を導入することで、増殖能と分化能(骨分化)を回復することに成功した。 現在、産総研の技術によって、患者自身の骨髄等から得られた間葉系幹細胞が骨や心臓などの再生医療に用いられつつあるが、増殖・分化能力が採取後数週間で激減するので、再生医療への
東京工業大学の教育、研究、社会連携、国際交流などの活動、東京工業大学に関する概要や最新情報をご覧頂けます。
本研究成果のポイント ○1,010匹の孫マウスの遺伝学的解析で、統合失調症の原因遺伝子を同定 ○発見した遺伝子は、DHAやARAなど不飽和脂肪酸と結合するタンパク質をコード ○胎児期の(必須)不飽和脂肪酸の代謝不全が統合失調症の発症原因となる可能性 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と独立行政法人科学技術振興機構(北澤宏一理事長、以下JST)は、うつ病と並ぶ代表的な精神疾患である統合失調症※1の発症に関与している新たな原因遺伝子を発見しました。理研脳科学総合研究センター(甘利俊一センター長)分子精神科学研究チームの吉川武男チームリーダー、渡邉明子嘱託研究員、国立大学法人東北大学の大隅典子教授、国立大学法人山口大学の大和田祐二教授(元東北大学助教授)及び独立行政法人農業生物資源研究所の林武司主任研究官による共同研究グループの成果です。 統合失調症は、幻覚や妄想などの精神症状の他に、周
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