印刷 【動画】自動防潮堤を公開水位の上昇に合わせて、ゆっくりと起き上がる防潮堤。急激に押し寄せる水にも対応できる=9日午前、堺市西区、矢木隆晴撮影自動式防潮堤の仕組み 日立造船は、浮力と水圧を利用して自動的に起き上がる防潮堤の試作機を発表した。ふだんは床の一部になっていて、いざ津波や豪雨で水が押し寄せると、浮力や水圧を利用して片側が持ち上がり、垂直の壁になって浸水を防ぐ仕組み。工場や地下街の入り口に設置することを想定。近く販売を始める。 試作機は高さ1メートル、幅2.7メートル、厚さ7.5センチ。三方が仕切られた水槽の底から津波などに見立ててポンプで水を流し込むと、底に置かれていたステンレス製の防潮堤が水位に合わせてゆっくり立ち上がった。 駆動装置がないため、故障の可能性が低く、コストも安くすむという。人の手による操作が要らず、夜間や突然の津波にも対応できる。同社担当者は「人は逃げる
福島第一原子力発電所の事故で、政府と東京電力の事故対策統合本部が、核燃料棒が入った圧力容器とその外側の格納容器の内部を水で満たすことで、原子炉を継続的に冷却する「水棺(すいかん)」を検討していることが七日、分かった。水棺は原発事故の処理方法として研究されているが、実際に行われれば世界で初めてとなる。 政府と東電の関係者によると、福島第一原発では大量の高濃度汚染水が建屋内などにたまり、復旧作業が難航している。対策本部は水を循環させて海水との熱交換で水を冷やす「残留熱除去系」の復旧を目指しているが難航している。仮に復旧しても、海水を大量に注入したことで冷却機能が落ちている恐れもあり、水棺による冷却案が浮上した。 水棺では、圧力容器と格納容器をともに燃料棒の高さ付近まで水で満たし、高い熱を持つ燃料棒を冷やす。燃料棒が破損して放射性物質が漏れるのを抑える狙いもある。熱で蒸発する水は外部から注入。燃
大地震が発生して、原子炉建屋に設置された地震感知器が震度5強程度の大きな揺れを感知したときには、安全確保のため、直ちに制御棒が自動的に挿入され、原子炉は安全に自動停止します。 福島第一原子力発電所の場合、原子炉建屋基礎に設置された地震感知器が水平方向135ガル、垂直方向100ガルの揺れを感知すると、原子炉を自動的に停止するしくみになっています。同様に福島第二原子力発電所の場合、水平方向135ガル、垂直方向100ガル、柏崎刈羽原子力発電所の場合、水平方向120ガル、垂直方向100ガルの揺れを感知すると、原子炉が自動的に停止します。 考えられる最大の地震も考慮して設計しています。 原子力発電所の建物や機器・配管などは、歴史上の地震や活断層の詳細な調査結果に基づき、周辺地域でこれ以上の規模では起こり得ないような大きな地震や直下型地震を想定し、これに耐えられる設備とするため、耐震上の重要度に応じて
南米チリを今年2月に襲った大地震で、同国でただ1カ所の一貫製鉄所の高炉が稼働を停止した。「産業の心臓部」だけに、復旧を急いだが、誰も経験のない難工事。地球の裏側の日本に支援を求め、阪神大震災を乗り越えた神戸製鋼所の専門家たちが駆けつけた。「恩返しの気持ち」で協力し、6月にも高炉が再稼働する見通しだ。 2月27日に発生したチリ大地震では、津波の被害も合わせて500人近い死者が出た。被害額は300億ドル(約2兆7千億円)に上り、8千人以上が職を失ったとされる。 震源地に近いチリ中南部タルカワノのワチパト製鉄所でも、2基ある高炉(年産能力計130万トン)が破損。頭頂部の構造物が折れ曲がり、周辺の原料タンクやコンベヤーも倒れ、配管が切れた。 復旧に時間がかかれば、建材や自動車向けなどの鋼材供給が長期間滞ってしまう。しかし、未知の異常事態を前に、製鉄所を運営するチリ資本のCAP社(従業員約54
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