太平洋戦争で日本軍の捕虜になり、死亡した兵士らの名簿=京都市東山区、高橋一徳撮影 戦時中に日本軍の捕虜になり、収容所などで死亡した米、英など連合国側の兵士ら約4万8千人の名簿が京都市東山区の霊山(りょうぜん)観音に保管されていることがわかった。外国人捕虜の死亡記録については、旧陸軍省が作成し、厚生労働省に引き継がれている台帳があるが、捕虜の遺族ら当事者以外には公開されていない。研究者らは「わからない点がまだ多い捕虜たちの最後を知るうえで重要な資料だ」と話す。 名簿は、黒革のカバーにとじられたファイル(B4判)で計6冊にまとめられている。英国(1万8117人)、米国(1万1555人)、オランダ(8558人)、オーストラリア(7630人)とインド、カナダ、中国、フランス、ニュージーランドなど計14カ国の兵士4万8146人について、氏名、所属、死亡年月日、死因、場所、埋葬形態(土葬、火葬)が