横浜市旭区の民家で昨年12月、母親(77)が病死し、残された重度の障害を持つ息子(44)が死亡しているのが見つかった問題で、2人は町内会に入っておらず、民生委員の訪問対象から外れていたことが周辺住民らの話でわかった。 町内会の民生委員によると、民生委員3人が町内会の住所録などを基に見守りが必要な高齢者の自宅を月1回程度訪問している。 2人が住む地区を担当する民生委員の女性は、2010年12月に前任者から見守り対象の住所録を引き継いだが、2人の名前はなく、「歯がゆい思いでいっぱい。もう少し地域のつながりがあれば」と悔しそうに話した。女性は、災害時の連絡体制を見直すため市から2人の自宅の訪問要請を受け、今年1月25日と30日に訪れたが、応答がなかった。2人は昨年12月6日に遺体で見つかったが、女性は2月1日に近所住民から聞くまで知らなかったという。