自民党の石破幹事長は2日のNHK番組で、野党が主張する衆院の議員定数の大幅な削減について、「権力を監視する国民の代表は少なければ少ないほどいいのか。定数だけ削ればいいという競争は、一種のポピュリズムだ」と批判した。 石破氏は番組で、「(日本は)議院内閣制で、大臣や副大臣、政務官と多くの人間が内閣に入っている。どんどん定数を削減した時に何が起こるのか、という議論はきちんとしないといけない」と述べた。石破氏の発言は、定数の大幅な削減による行政監視機能の低下や国会審議などへの影響に懸念を示したものだ。 定数削減を巡っては、自民、公明両党が35減の与党案をまとめているのに対し、民主党は80減、日本維新の会は144減、みんなの党は180減などと大幅な削減を主張している。 一方、民主党の細野幹事長は同じ番組で、昨年11月の衆院解散の際、自民、公明、民主3党が定数削減にについて今年の通常国会で結論を出す