千葉県野田市二ツ塚の廃油再生処理工場で発生した爆発事故で、工場が事故当日の15日、取引先から通常と比べ大量の廃油を回収していたことが、運営する「エバークリーン」(東京都千代田区)への取材でわかった。 同社は、揮発性の高い廃油が混入していた可能性もあるとみて調べている。 同社によると、工場では1日に400~500の取引先から廃油を回収。記録を調べたところ、通常は主にエンジンオイルを200~300リットル回収している取引先から14日、7700リットルの引き取りを依頼され、15日の爆発前、この量に近い廃油をタンクローリーで回収して工場のタンクに入れたという。 同社は「一度にこれほど大量のエンジンオイルを回収するのは考えにくく、揮発性の高い油類が混入した可能性がある」と話している。廃油はタンクローリーの運転手と工場の社員が目視と臭いで確認したが、記録上は「問題なし」とされていたという。