米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の同県名護市辺野古への移設が争点の名護市長選は19日、投票が締め切られ、現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が無所属で元県議の新人、末松文信氏(65)=自民推薦=を破り、再選を確実にした。辺野古の埋め立てを承認した仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事を批判し、移設反対を掲げた稲嶺氏の勝利により、移設への影響は避けられない情勢だ。 政府は3月に現地調査に着手するが、選挙結果を踏まえ反対派が勢いづくのは確実で、反基地活動家らによる過激な妨害活動で調査が遅れる恐れもある。 稲嶺氏は選挙戦で「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」と訴え、政府との対決姿勢を鮮明にした。市長権限で移設作業を阻止できるとも主張し、移設受け入れに伴う交付金に頼らない市政運営も訴えた。 昨年5月に再選を目指し出馬を表明した稲嶺氏は選挙前から態勢を整え、選挙活