明治は25日、スナック菓子「カール」について、中部地方以東での販売をやめると発表した。現在、全国5カ所の工場で生産しているが、9月以降は松山工場(松山市)の1カ所で「チーズあじ」「うすあじ」のみを生産。滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県以西での販売のみとなる。 同社によると、カールの売り上げは1990年代がピーク。ポテトチップスなどに押され、現在はその3分の1ほどに低迷している。3年前から商品を見直し、大人にターゲットを絞った「大人の贅沢(ぜいたく)カール」を発売するなどしてきた。だが、他社も新商品を投入するなかで巻き返せず、生産や輸送の態勢を集約することにした。 明治は「終売せざるを得ないとの声もあったが、社を代表するロングセラー商品。生産コスト、物流などの面から総合的に判断して集約を決めた」(広報部)という。 同社が日本初のスナック菓子として、カールを売り出したのは68年。主力のチョコレ
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